《抜粋》
9月9日、植田日銀総裁は「年内のマイナス金利解除に向けた金
融正常化」について示唆しました。
おそらく、「行き過ぎた円安」を修正して「輸入物価を引き下げた
い」とする岸田政権から「強い要望」を受けて動いたものと思われ
ます。
そして、おそらく植田日銀とパウエルFRBは2024年には「ド
ル安円高」トレンドを造り出す方向で協調していると思われます。
目安として、2024年半ばに向けて1ドル125円前後へ。
2024年の日本経済はいよい内需主導で上昇してゆくことでし
ょう。
一方、アメリカ。
夏場に急速にクールダウンしたアメリカ国内のインフレ率。
ところが、この秋以降のアメリカ国内のインフレ(物価上昇率)
は、前年比3~4%くらいまでは下落するものの、それ以上には
なかなか下落しないでしょう。
13日発表のアメリカの消費者物価指数は要警戒。
この秋、アメリカでは「FRBが『3~4%の高めのインフレを
容認する』政策へ大転換することは、是か非か?」といった議論
が盛んになるでしょう。
来年選挙を控えるバイデン大統領からの政治的圧力もあり、十中
八九、FRBは年末までに「高めのインフレを容認する政策」へ
と大転換してくれるのでしょう。
アメリカ経済はソフトランディングへ。
結果、向こう40数年くらいのアメリカ経済は『高めのインフレ
と高めの金利』時代を迎えることでしょう。
「1981年から40数年間続いたアメリカ株式市場の素晴らし
い時代」は2023年には終わりますが、アメリカ株式市場は来
年も再来年も上昇することでしょう。
さて、アメリカの金利先物市場では、2022年4月1日に「逆イ
ールドカーブ」が発生して以来、「逆イールド」は今なお発生中。
「逆イールド」は、「比較的近い将来の景気後退入り」を予告する
「信頼性の高い指標」です。
確率としては低いものの、FRBが2%インフレ目標に固執し続け
るならば、アメリカ経済はハードランディングへ。
この場合、今回の景気後退は、今年2023年の第四四半期から
24年第一四半期あたりに始まり、「暴落」は2024年後半から
始まるかもしれません。
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