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ビジ選☆リーダーズ Vol.1015『最速で内臓脂肪を落とし、血管年齢が20歳若返る生き方』(池谷敏郎)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■内臓脂肪を落とすと血管年齢も見た目も若返る 血管の大切さを再確認するべきだ。人間の血管の壁は、本来しなや かで、内面(内膜)はなめらかだ。その内腔を血液がサラサラと流 れる仕組みになっている。 ところが、加齢とともに動脈硬化が進むとしなやかさは失われる。 内面には「プラーク」と呼ばれる瘤が生じる。こうして血管は加齢 とともに生理的に老化していくのだ。 生活習慣病や喫煙、不眠等のストレスで、老化のスピードはさらに 早まる。よく「血管年齢」と言うが、これは「血管が何歳相当に硬 くなったか」を表す指標だ。「動脈硬化度」を表している。 ★ 血管年齢は、指先や手足に取り付けたセンサーを用いして測定す る。拍動する脈の形や、その波が血管壁を伝わる速さを分析するこ とで推定される。健康なら実年齢とほぼ一致する。 ところが、動脈硬化が加齢に伴う生理的範囲を超えて進行すると、 実年齢が20~30歳でも、50~60歳に老化してしまうことがあ る。すると、細胞への血液循環が悪くなる。 皮膚への血流の悪さが外見上の老いた印象の一因になる。逆に、血 管年齢を若く保てれば、見た目の若返りとともに、全身の臓器の機 能も良好に維持できる。 また、血管の硬さ(血管年齢)は、自律神経(交感神経・副交感神 経)の影響を受ける。緊張や睡眠不足、ストレスなどにさらされる と、交感神経が優位に働いて血管が収縮して血圧が上昇する。 この時、血管壁は硬くなるため「血管年齢が老化している」と推定 される。また、末梢の血管が収縮すれば毛細血管の血流は減少す る。これも血管年齢の老化と末梢の血流を悪化させる要因になる。 以前は、老化した血管を蘇らせることは不可能だと考えられてい た。だが、今では何歳からでも、血管年齢を若返らせることは可能 だとわかっている。 ★ 内臓脂肪の蓄積でメタボが進む。見た目の若返りのためには、まず 「ぽっこりお腹」解消だ。ダイエットをすることで「内臓脂肪」を 落とすのだ。 肥満は、脂肪のつき方で2つのタイプに分けられる。皮下脂肪が多 いタイプが「皮下脂肪型肥満」で、内臓脂肪の多いタイプが「内臓 脂肪型肥満」だ。 自分が内臓脂肪型肥満かどうかは、おへその周りを水平に測った 時、男性なら85センチ以上、女性は90センチ以上が目安だ。特 定健診などでは「腹囲」の項目がこれにあたる。 さらに「脂質」「血圧」「血糖」の3つの項目のうち2つ以上が基 準値から外れると「メタボリックシンドローム(メタボ)」と診断 されることになる。 メタボリックシンドロームは厳密には病気ではない。だが「動脈硬 化」のリスクを高める。内臓脂肪の蓄積は、見た目の老化だけでな く、体にとっても危険信号で、メタボの土台になるのだ。 ★ 内臓脂肪の増加は、脂肪細胞から分泌される生理活性物質の分泌調 整機能に異常をきたす。その結果、高血糖状態を作りやすくしてし まう。これが、血管にダメージを与えるのだ。 加えて、内臓脂肪そのものががんの発症リスクを高めるとの指摘も 出てきた。内臓脂肪から放出される様々な炎症物質が、がんの発生 や進行に影響していると考えられる。 このように内臓脂肪は、見た目年齢を老けさせ、血圧や血糖値を上 げて血管にダメージを与え血管年齢を高め、インスリンの効きを悪 くし全身を老化させる悪玉物質を分泌、病気のリスクを高める。 「内臓脂肪を落とすことが、若返りの最短コース」になるのは、見 た目と中身の両面から若々しさを実現できるからだ。実際「内臓脂 肪が寿命を縮める」という調査報告もあるのだ。

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