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日本経済凋落の真因を探る(第11回):半導体産業は何故衰退したか(その2) 辻野晃一郎のアタマの中【Vol.22】

『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』  ~時代の本質を知る力を身につけよう~【Vol.22】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【今週号の目次】 1. 気になったニュースから  ◆ 9.11事件を巡る多くの謎について 2. 今週のメインコラム  ◆ 日本経済凋落の真因を探る(第11回):半導体産業は何故衰退したか(その2) 3. 読者の質問に答えます! 4. スタッフ“イギー”のつぶやき ───────────── 1. 気になったニュースから ───────────── ◆ 9.11事件を巡る多くの謎について ◇ 22年前の記憶 今週の9月11日(月)は、2001年9月11日に起きた米国同時多発テロ事件から22年目のメモリアル・デーでした。米ニューヨークのマンハッタン南端にあったワールドトレードセンター(WTC)の高層ツインタワーに、2機の飛行機が相次いで突っ込み爆発する映像や、激しく炎上して崩れ落ちるツインタワーの衝撃的な光景は、今でも人々の記憶に生々しく残っていることでしょう。 ちなみに、この事件が起きた日、私はフランスのパリで予定されていたソニーのグローバル幹部会議に出席するため、前もってベルギーのブリュッセルに入っていました。現地の連中と事前打ち合わせをしている最中に、事件の第一報が入りました。慌ててテレビをつけてみると、まさにWTCが炎上している光景が映し出されていて、一瞬、映画のワンシーンでも見ているような気になりました。しかし、緊迫した中継の様子から、これは今現実にニューヨークで起きているライブ映像なのだ、とすぐに理解しました。 最初は情報が錯綜していて、ハイジャックされた飛行機の一部がヨーロッパにも向かっているという話がありました。その為か、会議をしていた建物のちょうど目の前にNATOの本部があったのですが、ただちに周囲の道路が封鎖され、バリケードが築かれるなど、瞬く間に物々しい雰囲気になったことを覚えています。 予定されていた会議はすべて中止となり、本社からは直ちに帰国命令が出ました。大渋滞の中を何とかブリュッセル中央駅まで行き、鉄道でパリに移動したのですが、その後シャルル・ドゴール空港でもいろいろとハプニングに見舞われました。その話はまた別の機会に譲ります。 ◇ 数多くの謎 日本人24人を含む約3000人が犠牲になり、イスラム原理主義の国際テロ組織アルカイダが起こしたテロとされ、世界を恐怖のどん底に陥れた大事件でしたが、実は、この事件では、直後から、ユダヤ人の犠牲者がいないとか、事件前に航空会社などの関連株が大量に売られていたなど、不自然な出来事がいくつも噂されていました。ビルの倒壊についても、さまざまな疑問が指摘されています。 下図の通り、WTCは計7つのビルで構成されていましたが、倒壊したのは飛行機が突入した110階建のツインタワー(WTC1、WTC2)だけでなく、他の5棟のビルもすべて全壊または半壊しています。なお、WTC1(北タワー)は、9.11以前にも、火災や爆弾テロの被害を受けたことがあるいわば曰く付きのビルでもありました。ちなみに、ツインタワーは、日系二世の建築家ミノル・ヤマサキの設計によるものでした。 ツインタワーは本当に飛行機の突入による爆発、炎上が原因で倒壊したのか?という疑問も提示されていますが、特に、通りを隔てて北側にあったWTC7という47階建てのビルの倒壊については、倒壊のタイミングや倒壊の仕方が不自然だったとされています。 倒壊したのが、ツインタワーの崩落から7時間後で、まるで爆破によるビル解体のように真下に垂直に崩れ落ちています。倒壊直前に、警察無線でカウントダウンする音声を傍受したという情報もあります。また、このテロ事件で危機管理能力が高く評価され一躍人気者になったルドルフ・ジュリアーニ市長が、ABCテレビのインタビューで、WTC7が倒壊することを事前に語っていたり、英BBCのニュースでは、まだWTC7が倒壊しておらず、背後に写り込んでいるにも関わらず、既に倒壊したと報道したりなど、不自然なことがいくつもあったようです。 そして2017年7月、元CIAのエージェントで爆破の専門家だったマルコム・ハワードという男が、臨終間際に「『新世紀』と名付けられた作戦の下、我々が爆破した」と告白したという報道もあります。 ◇ 米国同時多発テロ陰謀説 米国同時多発テロ陰謀説は、米国内では根強く、そのような視点からの様々な著作が刊行され、映画もいくつか作られています。最近では、来年の米大統領選挙の共和党若手候補として人気上昇中のヴィヴェック・ラマスワミが、「この事件について、米政府は真実を語っていない」と発言しています。 陰謀説には、当時のジョージ・W・ブッシュ政権が、あらかじめ――

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