第280号(2023年9月15日号)
『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』
はじめに:
いつもメルマガをお読みいただきありがとうございます。
今週はドイツに滞在しています。
さて、今週号の内容ですが、まず【1】の
『無敵の交渉・コミュニケーション術』のコーナーでは、
今週も【苦手な同僚とうまく付き合うコツ】についてお話しします。
これまで【とにかく聞くことに徹すること】と
【常に相手に対する興味・関心を示すこと】、
【戦略的同調を有効活用すること】、
【そして相手の機嫌を損ねたと感じたらさっさと謝ってしまう】の4点についてお話いたしました。
今号はこのシリーズ最終回です。
その注目の内容は、本編をお楽しみに♪
次に【2―国際情勢の裏側】ですが、今週もいろいろなことが起きた一週間でした。
一つ目は【金正恩氏とプーチン大統領の2度目の首脳会談@ボストーチヌイ宇宙基地】です。
9月13日に4年半ぶりに会談した2人ですが、前回2019年の会談時とは国際情勢は大きく変わっています。
力関係がどのように変化したのかは、微妙なところではありますが、現行の国際情勢の行方に対しての影響はもちろん、
北東アジアにおける安全保障環境に強く影響される日本にとってのインパクトもそれなりのものかと思います。
今後の行方に注視しなくてはなりません。
二つ目は【ウクライナ政府内で顕在化してきた不協和音】です。
これまで対ロ防衛戦の指揮を執り、欧米諸国とも直にやり取りしてきたレズ二コフ国防相が突如解任されたのは、
サプライズとして伝えられています。
実質的には、EUおよびNATO加盟を目指すうえで突き付けられていた汚職問題の解決と
政府の透明性の向上に即した解任だとされていますが、
レズ二コフ氏のこの時点での離脱は、それなりの影響をウクライナに与えると言われています。
「心理的には長期戦も覚悟している」とゼレンスキー大統領が最近になって発言していますが、
どのくらい長期を覚悟しているのでしょうか?
そしてウクライナ側の戦略が近く大きく変更されるのでしょうか?
さらにはロシア政府、軍、そして対ウクライナ戦線の“本当の”状況はどうなっているのでしょうか?
三つ目は【“奇跡的に”合意に至ったG20(インド)】についてです。
まだ協議を行い、日本政府も岸田総理に内容について説明している最中、
突如、インド政府から首脳宣言・合意案が配布・発表されるというサプライズが起きました。
『まさに寝耳に水』と驚きと不快感を表明する国々が多い中、インドやインドネシア、ブラジル、南アフリカなどの
グローバルサウスの中心国が挙って、中・ロを説得し、
同時にG20各国にも受け入れを迫ったという外交交渉の成果と言えますが、実際にはどうなのでしょうか?
個人的には『やっとback to normalな姿に戻りつつあるのかな』と感じたのですが、
このところG20の議長国が連続してグローバルサウスの主要国であることに鑑みると、
国際情勢におけるグローバルサウスのプレゼンスと影響力が増していることが分かります。
【2-国際情勢の裏側】では、これら3点の内容を絡めながら、
【ロシア・ウクライナ戦争の見通しと国際情勢の行方】についてお話しします。
今回のメルマガも長くなりましたが、どうぞ最後までお付き合いくださいね。
それでは今週号、スタートします★
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