今、野心的な大学生向けにキャリア・コーチングをしていますが、外資系志望学生さんに外資の最高峰である投資銀行と外資系コンサルティングファームの話をすると、目をランランと輝かせて聞いてくれます。
自由でオープンな社風、スリムな組織階層で自由闊達なコミュニケーション、帰国子女やエキスパッツ(本国から派遣された社員)が多く、英語の飛び交う国際的なオフィス、エレガントなデザインにかたどられたオフィスと、およそ日本離れした景観にだれもが惹かれます。海外に来た感じです(笑)。
ところが、いざ働きはじめると、証券業界特有のスピードの速さ、いちどに2つも3つもプロジェクトを同時進行させていかなければならないMulti Task(マルチ・タスク)、仕事の指示出しは機関銃のような速さの英語で与えられるから、背中に焼き付くような緊張感とともに働きます。
「勉強は出来て当たり前。」意思決定はわずか2秒から10秒で決断し、頭の回転も速くなければついていけないし、それ以上に爆発的な体力がないと深夜におよぶロンドン時間、ニューヨーク時間の業務についていけません。
そんな米ゴールドマンの東京オフィスには二人の天才がいました。
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ゴールドマン・サックスが東京で本格的に活動を始めた1980年代には、まだ東京市場で知名度が無く、ユダヤ人のマーカス・ゴールドマンとサミュエル・サックスの名前を組み合わせたこの社名を知る者も無かった。
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