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はじめに
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アメリカをはじめ、世界各国の新聞やテレビなど複数のメディアを抱え、世界的な「メディア王」として知られるルパート・マードック氏が、経営の第一線から退くことを発表した
マードック氏が会長を務めるフォックス・コーポレーションとニューズ・コーポレーションが共同で発表した。
現在92歳のマードック氏は、今年11月に会長を退任して名誉会長となり、今後は長男のラクラン・マードック氏が会長を務めるという。米メディアによると、マードック氏は21日、従業員宛ての書簡で、
「私は日々ニュースやアイデアに携わってきた。有能なチームがあることを知り、別の役割を担う時が来た」 (1)
とするも、健康状態は良好であり、名誉会長となっても、
「アイデアの議論には、毎日参加する」(2)
と説明する。
マードック氏は、父親から引き継いだオーストラリアの新聞社の経営を手始めに、メディア企業の買収を繰り返し、巨大なメディア帝国を築き、「メディア王」として知られる。
マードック氏が会長をつとめるニューズ・コーポレーションは、アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルのほか、イギリスやオーストラリアの新聞などを保有、フォックス・コーポレーションはニュースや娯楽番組、スポーツ番組などを放送している
マードック氏の経営のキャリアは21歳のときにスタートするが、とくにここ数年、世界に与えたダメージはひどかった。
アメリカでFOXニュースがトランプ政治と結びつき、イギリスでは英国のブレクジット(EU離脱)と結びつく。 オーストラリアでは、気候変動懐疑論を招いた。
(1)読売新聞オンライン「「メディア王」マードック氏、会長職から退任へ…健康状態は良好「議論には毎日参加」」2023年9月22日、
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230922-OYT1T50098/
(2)読売新聞オンライン、2023年9月22日
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ジャニー喜多川性加害問題 なぜ警察は動けなかったのか? メリー喜多川と中曽根康弘、そして自民党と音事協
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ジャニーズ喜多川氏による一連の性加害問題を受けた開かれたジャニーズ事務所の記者会見からもうすぐ2週間。その後、大手企業を中心に同事務所との広告契約を打ち切る動きが波及した。
他方、食品メーカー「ネスレ日本」の元代表取締約社長CEOでビジネスプロデューサーである高岡浩三氏のFacebookへの投稿が波紋を呼んでいる。高岡氏は、
「正直言って、いったい何をこんなに騒いでいるのだろうか?という感覚でジャニーズ問題を見ている」
とし、
「クライアントサイドにいた私でさえ、ジャニー喜多川氏が元々性癖があってジャニーズ事務所を開設したという噂は、かれこれ20年以上前から噂として知っていた。メディア関係者も絶対私以上に知っていたはず。なぜなら、私が知ったのは業界関係者とメディアだからだ」
と投稿。さらに、
「私は、ネスレのガバナンスとコンプライアンス規定の観点から、キットカットと言えども一度もジャニーズのタレントをCMや販促に起用しなかった。私からすると、今回のジャニーズ問題はBIGモーター社と損保ジャパンの癒着問題と重なって見える」
と続けた。
筆者である私が喜多川氏についての問題を知ったのは、中学1年生(1996年)のときに遡る。父が購読していた、「噂の眞相」という月刊誌を興味津々に盗み読みしていたときだった。
当時、SMAPの森且行の脱退をめぐるジャニーズ事務所との攻防の”裏側”が噂の眞相に掲載されていたが、その際に喜多川氏自身が抱える問題も併記されていた。
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