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【現日本経済の診断】インフレなのに賃金が上がらず、国民は貧困化。しかしそれはコロナのせいでは無い。消費増税がもたらした慢性的なデフレのせいである(その1)

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
ミッチェルさんとの共著に向けて、とりまとめている現時点における日本経済の「診断」文書。昨日からまた、さらにデータをまとめたり、分析したりしながら、書き進めましたので、その一部、ご紹介差し上げます! 【賃金がさして上がらないのにインフレが進み、国民が貧困化する】  一部の「お金持ち」を除けば、ここ最近、自分たちの暮らしが経済の点からいって良くなってきたと感じている国民は限られている筈だ。給料は上がらないのに、電気代、ガソリン代をはじめとしてあらゆるモノが高騰してしまっている。  一方で、ニュースでは「賃上げ」が徐々に進んでいるという話しを耳にする方もおられるであろう。  事実、ここ最近、確かに我々の賃金は「マイナス」でなく「プラス」の勢いで推移している。賃金が全く伸びず、むしろ下がり続けた完全なるデフレ状況では考えられないような望ましい傾向だ。  しかし、ここ最近の物価上昇率と比べれば、ほぼ常に一貫して物価上昇率の方が賃金の上昇率よりも高くなっているのが実情だ。このことは、私達の賃金は、見かけ上は上がってきているようには見えても、「実質的」には、上がるどころかむしろ下がり続けていることを意味している。つまり、日本国民は今、このインフレの中で着実に「貧困化」しているのである。

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