Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~ 2023/09/25 第676号
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今週の目次
○「はじめに」
○「実践としてのライフハック」
○「アウトラインを使うとき、使わないとき」
○「リハーサルとしてのアウトライン作成」
○「おわりに」
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○「はじめに」
ポッドキャスト、配信されております。
◇第百三十五回:Tak.さんと『ロギング仕事術』の四方山話 作成者:うちあわせCast
https://podcasters.spotify.com/pod/show/rashita/episodes/Tak-e29jb22
今回は、『ロギング仕事術』をどのような体制で執筆したのか、という話からはじまり「文章の書き方」全般へと展開していきました。
途中で、自分で名づけたのに思いだせない方式の話が出てきますが、作業記録を調べてみたら「SOE」方式だと分かりました。以下にノートしておきます。
◇SOE方式 - 倉下忠憲の発想工房
https://scrapbox.io/rashitamemo/SOE%E6%96%B9%E5%BC%8F
これが、最近の私の中核となっている執筆スタイルです。ただ、自分で思いだせないのでネーミングがよくないのでしょう。今回思い出すときに使った検索ワードをベースにリネームしていきたいところです。
〜〜〜画一化の呪いを解く〜〜〜
『ロギング仕事術』という本もそうなのですが、最近の私の著作はさまざまな「方法」の話をしながら、それと並行して「画一化の呪い」を解こうとしている節があります。
おそらく以下の記事がある種の「発端」ではあるのでしょう。
◇あなたの方法で良いんです|倉下忠憲
https://note.com/rashita/n/n44ad62e28e0f
「画一化の呪い」とは、簡単に言えば「皆と同じでなければならないし、皆と同じならうまくいく」という先入観・価値観・規範性のことで、その呪いを解くとは「別に同じでなくてもいいんだよ」という考えにシフトするための補助線を引く、ということです。
最終的にそうした新しい価値観を受けれるかどうかは当人に委ねられているので、私ができるのは補助線を引くところまでです。画一性がなくてもいいのだとしたら、あなたはどうする? と、問いかけているわけです。
とは言え、ここで注意しておきたいのは、画一性に囚われる必要がないことは、「個性的にならなければならない」ことを意味しているわけではない点です。もしそうなら、それは新しい形の呪いであって、呪いAから呪いBにスライドしただけでしょう。変化はありません。
それに、個性的になろうとして結果的に没個性的な状況にはまりこんでしまう、というのはよく聞く話です。そういう逆説的なことはよく起きます。
ようは、自分なりに何かをやっていけばいいのです。「画一」を目指すという点を避け、その人なりに工夫を続けていけば、結果的にそれが「個性的」なものになる。そういう構図がちょうどよいのでしょう。
もちろん、それ自体は簡単なことではありません。工夫するのだって、少しばかりの知恵が必要です。それに、そうした「ライフウィズ工夫」という生き方が、本当に好ましいのかどうかも私にはわかりません。私にとっては、そういう生活が楽しいものですし、それを封じられたら苦悩にまみれるでしょうが、一般的なレベルにまで敷延できるかははなはだ疑問です。
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