第151号後編「単身赴任後の居場所＋こんにちは母さん」

久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」 授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと 毎月第1-4 火曜日発行 vol.151 2023/9/26発行 *========*========*=======*=======* ５．大人の放課後相談室 Ｑ　長い単身赴任の後、家での居場所と家族との対話法 ７年ほど海外駐在で単身赴任をしておりました。このたび、ようやく帰国して、家族のいる自宅から会社に通えるようになりました。 ところが、７年の間に子どもも大きくなり、妻にはなついているのですが、なんとなく私には距離を置いているように感じられます。 まるで自分の家なのに自分の家でないような、家族の中で自分だけがひとり孤立しているような切ない気分になっています。 どうすれば、家族に溶け込んで、自分の居場所も見つけられるでしょうか？ 東京都／42歳／男性 Ｑ　プロジェクターを買ってリビングをホームシアターに。子どもが好きなアニメ、奥さんが好きなドラマを楽しみながら、時には聖地巡りの家族旅行を。 これは、なかなかつらい状況ですね。 わが家でも、似た問題が発生しました。 子どもの成長期に、私は中小企業経営者なりたてで忙しく、今考えれば一緒にいてあげられる時間が少なかったのです。ですから、どうやって家庭内でコミュニケーションすれば仲良くなれるか悩んだのでした。 また、子どもたちが大学生になり社会人になり、、、成長すればするほど、別の意味でコミュニケーションが難しくなっていきました。それぞれ自分の世界も部屋もスマホもありますし。 ■プロジェクターで数万円予算のリビングホームシアターづくり そんな時、わが家の絆づくりに貢献してくれたのが、リビングにプロジェクターを設置して作った、なんちゃってホームシアターでした。