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2023年9月27日:通貨の大転換に向かっている世界シリーズ
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日曜増刊では、政治・行政の閉塞状況を打破するために、ブロックチ
ェーンによる国民投票制の改革案を示しました。
「財政赤字を含む潜在的な国民負担率」が53.9%に上がっています
(2023年:(税+社会保障保険)÷可処分所得)。
国民所得の53.9%が、官の経済(財政)です。所得税、資産税、消費
税と社会保険の合計が、個人所得+企業所得を超えています。2060年
まで高齢化と人口減は進み、この国民負担率は、毎年上がります。
物価上昇を引いた実質賃金は、マイナス3%です(2023年)。所得は
減り、税負担、社会保険料が増えています。生活水準は1年に4%低下。
これが3%の物価上昇のなかでの、国民負担の増加、つまり「閉塞状
況」。国民負担は年間0.5~1ポイント増加していくでしょう。2021年
までの日本には、なかったことです。
官の経済を管理・推進している政治家と官僚は、どう考えているのか。
「実質所得-国民負担=国民の実質所得」を増やすための政策の立案
と実行が、本来の行政です。しかし政治家と行政は、この方向を見て
いない。わずかに、一部野党から制度変更には触れない「消費税減
税」言われます。制度変更への構想力がないからです。
官庁系エコノミストの「2022年度の税収は過去最高(71.1兆円)、余
剰金が2.6兆円」という喜々とした声を聞けば、暗澹とした気分。
13年前の2010年の税収は40兆円でした。12年間で政府の税収は31.1兆
(78%)増えています(年平均2.6兆円増加)。税は、法人と世帯が
負担しています。給料明細を見れば、暗澹とする人が多いでしょう。
税の源泉徴収と社会保険料の給料天引きは、国民の負担感をごまかす
ために政府が策略したことです。ナチスドイツの制度です。米国では、
税は、国民の申告納税です。ここから納税者の権利意識が出る。
国民投票制の国家は、民の経済成長のための、提案です。国民所得は
少しずつは増ましたが、国民負担(税+社会保険)がそれ以上に増え
たので、実質的な国民所得は、減ってきたのです。
(潜在国民負担率の推移:1970年24.9%→2023年53.9%)
https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/futanritsu/
sy202302a.pdf
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