永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.09.28
新 恭(あらた きょう)
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矢田氏の首相補佐官人事が自公連立体制を揺るがす理由
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岸田首相は、かつて電機連合の組織内候補だった元国民民主党参院議員、矢田
稚子氏をこのほど首相補佐官に起用した。
それがどうしたと言われそうである。第一、矢田稚子氏という名前を耳にして
ピンとくる人は案外、少ないのではないか。しかし、コトは自公連立体制にか
かわる可能性があるのだ。
首相補佐官といえば、総理直属で国家の重要政策を担うポスト。安倍・菅政権
で辣腕をふるった和泉洋人氏は首相補佐官という地位を威圧的に用いて悪名を
はせた。そこに、元参院議員とはいえ、野党の国民民主党所属だった人を充て
たのだから、まさに、サプライズ人事というほかない。
矢田補佐官の仕事の中身は、岸田首相が進めようとしている賃上げ政策の担当
で、官邸では「賃金・雇用の専門家として、助言をもらいたい」と期待してい
るそうである。
矢田氏が連合傘下のパナソニックグループ労組の幹部だったゆえに、「賃金・
雇用の専門家」というのは早計にすぎるが、官邸と労組間のパイプ役としては、
一定の役割を果たせるだろう。
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