第618号
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岩上安身のIWJ特報!
ウクライナ紛争への深入りは「米国覇権の終わりの始まり」?
米国依存から離脱する動きがグローバルサウス諸国で急加速!
岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー
(その9)
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(その8)のつづき
安倍晋三元総理殺害事件から1年を迎えようとする2023年7月6日に行われた、元
外務省国際情報局長・孫崎享氏への岩上安身によるインタビューの続きである。
・元外務省国際情報局長・孫崎享氏(IWJ撮影、2023年7月6日)
https://bit.ly/48qM49T
孫崎氏は、銃撃事件の詳細を一つずつ確認しながら、山上被告犯人説を覆す大
胆な仮説を提示した。
孫崎氏は、安倍元総理の救命治療をした奈良県立医大が、安倍元総理の「頸部
の付け根付近の真ん中より少し右に2つの銃創」があると発表したことに着目。安
倍元総理の背後から撃った山上被告の銃弾は、そもそも前面の銃創には当たらな
いと指摘する。
ところが、後に司法解剖した奈良県警は異なる所見を出した。左上腕部から体
内に入った銃弾が、左右の鎖骨下にある動脈を損傷、失血死を起こしたとした。
首にも2ヶ所傷があり、1つは銃弾によるが、1つは原因を特定できなかったという。
異なる所見を、どう解釈すべきなのか?
孫崎氏は、「銃創で死ぬかもしれない人間の治療」で、止血しようとする医師
が、どこから弾が入ったか確認せずに治療するはずがないと指摘。しかも記者会
見で何度も尋ねる記者たちに同じ回答が重ねられたうえ、関わった複数の医師は
誰も異議を唱えていない。
その他孫崎氏は、現場検証が事件の2~3日後だったこと等も含め、県警の検死
報告に疑問を呈し、「山上氏が撃ったということにしたい、という動きを、奈良
県警がやってる」と指摘。安倍氏が山上被告に狙撃された瞬間の画像も検分しな
がら、前方から別のスナイパーが狙撃した可能性を提示したのである。
事実であれば、恐るべき「権力犯罪」と言わざるを得ない。
しかし、大手メディアは、この疑念を無視した。例えば、安倍元総理の応援団
のはずの読売新聞が、「司法解剖以前の医師の話は信用できない」として県警を
擁護したことについて、孫崎氏は「読売新聞の本チャン(本命)は、アメリカだ
から」と断じる。
また政界でも、安倍元総理のおかげで要職に就いたはずの高市早苗議員が「もっ
とロシアを叩け」と、恩人と真逆の主張をするのも、同様の理由だというのであ
る。
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