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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第640号(2023/10/1) 株価は軟調、外貨相場はやや米ドル高でやや円安/週初は株価は上昇しそうだが、また下落基調へ
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
10/7(土)名古屋(6/25)
10/14(土)福岡(3/20)
10/21(土)浅草(19/20)(残席:1)
10/28(土)大阪(6/18)
それ以降のセミナーの日時を設定し、受付を開始しました。
12/2(土)札幌
12/9(土)横浜
12/23(土)名古屋
1/7(日)浜松町
1/27(土)高岡
2/3(土)大阪
2/10(土)浅草
2/17(土)福岡
2/24(土)ウェブ
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
☆過ぎし花~先週(9/25~9/29)の世界経済・市場を振り返って
<株価は軟調気味の展開持続、外貨相場はやや米ドル高とやや円安の組み合わせ>
(まとめ)
先週は、米国市場で、エネルギー価格の高止まりや米財政(予算)に対する懸念などから、米長期金利が強含み、米国株価が軟化基調をたどりました。米経済データも、景気のへたりを示すものが目に付きました。このため、他主要国の株価も総じて下落気味で推移しました。
為替市場では、米国長期金利の上昇を背景にやや米ドルが強調に推移した一方、円は若干軟化気味でした。欧州の景気状況に対する悲観的な見方を反映し、欧州通貨の下落が進みました。
(詳細)
先週は、世界的に株価が軟調に推移しました。そうした株価の弱含みを主導したのは、米国であったと考えます。
米国市場では、長期金利が上昇気味となりました。米10年国債利回りは、9/28(木)に一時4.69%にまで上振れしました(先々週末は4.43%)。先週末9/29(金)はやや落ち着いて4.58%で引けていますが、引き続き高水準です。
こうした長期金利の上昇要因とされているのは、一つはエネルギー価格の高め推移です。WTI原油先物価格は、9/28(木)は、一時1バレル95.03ドルに達しました。先週末は90.77ドルで週を終えたものの、90ドル以上で推移する時間が長くなっています。こうしたエネルギー価格を押し上げた、新しい大きな材料が先週表れたわけではありませんが、産油国の減産により、エネルギーの供給減を懸念する流れが続いています。このため、米景気がよくもないのに、エネルギー価格が上昇し、金利も上がってしまう、という懸念が株式市場に根強いです。
もう一つの金利押し上げ要因は、米財政に対する懸念で、10月からの新会計年度に予算が間に合わず、政府機関が閉鎖されるとの観測でした。これも、景気がよくなくても、金利ばかりが上がってしまうとの不安に力を貸しました。この点については、後の「来たる花」や「盛りの花」で述べますが、現時点では10月初からのつなぎ予算が議会で成立し、とりあえず政府機関閉鎖は回避されています。
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