久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと
毎月第1-4 火曜日発行 vol.152 2023/10/3発行
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5.大人の放課後相談室
就職先をどうやって選べばいいですか?
今、大学3年生なのですが、いよいよ就活シーズンを迎えて悩んでいます。
就職活動はもう少し後からと考えていたのですが、どうやら昨今は3年生の夏のインターンから実質的な就活が始まっているらしく、出遅れた感じがして焦っています。
自己分析テストなども受けてみたのですが、自分にどんな仕事が向いているかも、自分がどんな仕事をしたいかもよくわかりません。
また、日頃、新聞やテレビのニュースも見ないので、世の中にどんな会社があるかも知らないので、エントリーする企業を選べず不安です。
これから、どうやって就活を進めればよいでしょうか?
東京都/21歳/男性
A 就職は、つまるところ「縁・運・勘」の世界です。ですから気楽に「数打ちゃ当たる」の精神で、ビジネス誌で紹介された優良企業をランダムに100社選んでエントリーしましょう。
就職活動は、私にとって40年も前の出来事です。しかし、今回質問をいただいて自分でも驚きました。
今でも、うまく話が弾んだ面接から、箸にも棒にもかからず落とされた会社のことまで、かなり細かく覚えていたからです。やはり、私にとっても一大事だったのでしょう。
そして、気が付いたのは、なぜ受かったのか、なぜ落とされたのか、今だに理由がよくわからないということです。
自分で言うのもなんですが、私なんか採用してもきっと役立たないと思う会社に選ばれたかと思えば、私を使ったらきっと良い仕事をするのにと思った会社に蹴られたりしました。
ですから、就活は、最初に面接をした相手(多くは若い社員)との相性、あるいはお互いの気分、前後に面接した人とのコントラストなど、縁・運・勘の世界なのでしょう。
とは言え、より良い就活をするためには、いくつかの心得、コツのようなものがあると、今では考えています。もし私が就活するならどうするか、教え子たちに伝えていることをお伝えいたしましょう。
1 社会科見学のつもりで広く浅く数多くの企業にエントリー
縁・運・勘を高めるには、まず質より量が重要です。基本的には「数打ちゃ当たる」の世界なので、業界や企業規模などにとらわれず、広く浅く数多くの企業にエントリーすることが大切です。
考えてみれば、縁もゆかりもない企業の本社や事業所に堂々と迎え入れられて、社長やキーパーソンの話を聴かせてもらえる機会など、就職活動の時しかありません。
ですから、就活というより、将来のための社会勉強、業界問わず企業について学ぶ社会科見学だと思えばいいのです。
なにしろ、私たちの時代のように、履歴書を手書きしなくてもよいのです。リクナビ、マイナビなど便利なプラットフォームがあるのですから、手間もかかりません。
2 図書館でビジネス3誌のバックナンバー閲覧。紹介企業をリストアップ
それでは、広く浅く、どんな企業にエントリーすれば良いでしょうか
日本経済新聞を読まず、ワールドビジネスサテライトも見ていないイマドキの大学生は、ザンネンながら驚くほど企業を知りません。
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