日銀予想を揺るがす物価高の改善
総務省が先週末に公表した9月の東京都区部の消費者物価は、日銀を悩ませる結果となりました。今月末の日銀展望リポートで日銀は今年度以降の物価見通しを引き上げると見られていました。来年度分も2%台に乗せることで、日銀の大規模緩和策の修正に導くと見られています。しかし、8月の全国消費者物価(CPI)に引き続き、9月の東京都区部の数字が予想以上に改善したことから、この判断が微妙になりました。
「9月の東京CPIが沈静」
総務省によると9月の東京都区部のCPIは、日銀が指標としている生鮮食品を除いた「コア」が前月比横ばい(8月は0.2%上昇)、前年比2.5%(8月は2.8%)の上昇と、いずれも予想以上の改善を見せました。主因はエネルギー価格の下落幅がさらに拡大したことで、これだけで前月から0.2%上昇率を押し下げる要素となっています。
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