債券市場の不安は何を示唆するのか
「異例の国債売り」
主要国の国債市場が不安の声を上げています。米国では債券市場には優しい環境が出ていながら、国債を売っています。市場は何かにおびえています。日本でも日銀のYCC(イールドカーブ・コントロール)をよそに、10年国債利回りがじりじり上昇、日銀に異例の国債買い入れオペを強いるようになっています。経済指標や当局の意向と離れて、市場は何かを恐れ、国債を売り急いでいます。
「米国のマクロ環境は”買い”」
市場関係者の多くが米国長期金利の上昇に首をかしげています。FRB(連邦準備理事会)が重視するインフレ指標、コアのPCE価格指数は8月に前月比0.1%、前年比3.9%の上昇と、市場が驚くほどの「改善」を見せました。FRBは今年末のコアPCE価格指数を前年比3.7%と予想しているので、これに限りなく近づいたことになります。
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