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『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』
~時代の本質を知る力を身につけよう~【Vol.25】
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【今週号の目次】
1. 気になったニュースから
◆ X(旧Twitter)の新CEOリンダ・ヤッカリーノのその後
2. 今週のメインコラム
◆ 日本経済凋落の真因を探る(第14回):ビフォア・インターネットとアフター・インターネット
3. 読者の質問に答えます!
4. スタッフ“イギー”のつぶやき
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2. 今週のメインコラム
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◆ 日本経済凋落の真因を探る(第14回):ビフォア・インターネットとアフター・インターネット
これまで、13回にわたって、「日本経済凋落の真因をさぐる」と題し、家電産業と半導体産業の衰退について取り上げてきました。次は自動車産業について取り上げたいと思っていますが、重たい話題が続きましたので、ここで1、2回、中休み的な話題をお届けしようと思います。
中休みとは言っても、今回は同シリーズに直結する話で、日本経済が繁栄から衰退に切り替わった「転換点」について端的に解説します。
これまでの様々な発明や技術革新において、人類史上最も重要なものは何だったかというと、それは間違いなくコンピューターでしょう。そこで、コンピューターの歴史をごく簡単に振り返ってみたいと思います。
下図に示す通り、コンピューターの歴史とは、ダウンサイジングの歴史だったということが出来ます。メインフレーム(大型計算機)に始まって、現在のスマホやスマートウォッチに至るまで、コンピューターはずっと物理的に小さくなり続けてきました。これはまさしく半導体の進化によるものです。まずはここがポイントです。そして二つ目のポイントが、Unixオペレーティングシステムの出現、三つ目がインターネットの普及です。
Unixというのは、1970年代にPDP-7やPDP-11というミニコン用に開発されたオペレーティングシステム(OS)で、米AT&Tのベル研究所が元祖です。OSは、--
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