アメリカの長期金利(ドル国債10年物の利回り)が4.70%
台と高い水準に達しています。10月4日には、一時的に4.8
0%台を突き抜けて、4.88%をタッチする場面もありました。
長期金利の上昇で、「アメリカ経済のソフトレンディング」への
夢というか、可能性はほぼ崩れ去りました。
アメリカ経済はよくて「ノーランディング(2%インフレ目標の
着地点無し)か、「ハードランディング(景気後退入り)」でしょ
う。
折りしも、アメリカの「逆イールドカーブ」は「特殊なベアステ
ィープニング」を開始しています。
この「ベアスティープニング」は「長期債利回りと株価指数の大
幅な下落」が近づいていることを暗示しています。
それは景気後退とバブル崩壊に繋がるかも知れません。
日本時間で今夜、10月6日の夜に、アメリカの9月の雇用統計
が発表されます。
これに先立って発表された民間のADP雇用統計では、想定以上
にアメリカ経済の減速が表れていました。これ以外でも今は様々
な指標からアメリカの経済成長が減速し始めていることが分って
います。
今回の9月の雇用統計の結果も、この事前予想を大きく下まわる
のではないかと警戒されています。
9月の雇用統計でアメリカの経済減速が明らかになれば、急速な
アメリカの長期金利の上昇も一旦は止まり、一時的に低下する
かもしれません。そうなれば、急速に調整していた内外の株式市
場も一旦は、息を吹き返すかも知れません。
しかしながら雇用悪化の度合いがあまりにひどければ、株式市
場は続落することでしょう。
続いて10月12日発表のアメリカの消費者物価指数が想定以上
に上ぶれしていたら、アメリカ経済がスタグフレーション(物価
高の中の不況)に陥ってゆく懸念が増大、長期金利は再び上昇し
てゆく危険があります。
そうなれば、内外の株式市場も調整を続けることでしょう。
アメリカ株式市場の続落は続きます。
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●良くないです。
とても良くないです。
この秋の調整局面は想定以上に深く長くなるでしょう。
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