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◇◆GELマガ Vol.634◆◇
〜エル・ゴラッソ鹿島担当・田中滋のメールマガジン〜
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1.相手を見て戦うことを1試合やり通す
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/【プレビュー】J1第29節 福岡対鹿島
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大事な試合に負けたあとの一戦だ。連敗してはならないことも、福岡が3連勝と
好調なことも、プロとしてやるべきことをやらなければならないことも、おそら
くみんなわかっている。しかし、そのわかっていることをピッチで表現できるか
はまた別の問題だ。
強靭なメンタルを持っているかが問われている。
福岡としては色気が出てくるタイミングだ。彼らの勝点は44。つまりこの試合で
勝利すれば勝点46の鹿島を上まわることができる。21年シーズンに勝点54で8位
に終わった彼らとすれば、それを上まわる成績を残したいところ。鹿島が意気消
沈していれば、3連勝の勢いで飲み込める絶好のチャンスと捉えているはずだ。福
岡はおそらく鼻息荒くこの試合に臨んでくるだろう。
柏との試合を見ていたが、前半は左WBに小田逸稀を入れるいつもの形でロング
ボールを主体に前進を試みる試合運びだった。しかし、全体の距離感が遠すぎて
攻撃がほぼ機能しない。サイドからのクロスぐらいしか攻め手がなく、最終ライ
ンを犬飼智也が統率する柏は難なくこれを弾き返していた。
しかし、後半になると選手を入れ替え、下からパスをつなぐ攻めを見せ始める。
これがかなり機能した。柏のプレスがそこまで強くなかったこともあってか、福
岡がしっかり前進できるようになると山岸祐也、金森健志、紺野和也がすばらし
いコンビネーションを見せ始める。山岸をポストに2シャドーの二人が前を向い
て仕掛けてくる攻撃への変化に、柏はうまく対応できず、あれよあれよと3得点を
奪ってしまった。
鹿島にいた頃の金森は猪突猛進型のドリブラーだったが、あれからさまざまな経
験を積んで興梠慎三のようにサッカーをよく知っている選手に成長を遂げている。
DFの意図を感じ取ってその逆を取るなど、したたかな選手へと成長を遂げた印象
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