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ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)2023年10月7日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  札幌市が、2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を断念する方針を固めたことが分かった。しかし2030年大会以降の開催を目指す方針であり、招致活動は仕切り直しとなる。  札幌市は東京五輪をめぐる汚職・談合事件を受け、今月3日に大会見直し案をまとめたものの、市民の不信感が根強く、五輪開催の理解を得るためには、まだ時間がかかると判断した模様だ。  2030年度末とされる北海道新幹線の札幌までの延伸開業が遅れる可能性も高まっており、北海道内でも開催の先送り論が高まっていた。  札幌における五輪開催は、2014年11月当時の上田文雄市長が、2026年大会の招致を表明。しかし、2018年9月に北海道地震が発生し、市はIOC(国際オリンピック委員会)に招致の断念を伝え、2030年開催の招致に目標を切り替えた。  2020年1月、JOC(日本オリンピック委員会)が2030年大会の国内候補知地を札幌市に決定。他方、2022年12月、IOCが2030年の大会開催地決定を先送りする。一方、札幌市とJOCも五輪招致の「積極的な機運醸成活動」を当面、休止すると発表。  今年の4月には札幌市長選が行われ、五輪招致推進派の秋元克広市長が3選を果たす一方、反対派も一定の票を獲得した。さらにJOCの山下泰裕会長は、2034年大会への目標変更も視野に入れ、札幌市と協議する方向性にも言及した。  2030年大会については、スウェーデンやスイス、フランスも招致を検討している。当初、IOCも札幌市を最有力候補としてきたものの、照準を切り替えたようだ。  とはいえ、東京五輪・パラリンピックをめぐっては、汚職や談合事件だけでなく、明治神宮外苑の再開発問題など、ゴタゴタはこれからだ。他方で、地球温暖化の影響により、冬季五輪の開催が持続可能であるかも不透明。  事実、過去3回の冬季五輪では、アルペンスキーやスノーボード、フリースタイルで負傷件数が多く、これは周辺温度の上昇と雪の状態が悪いことが一因と指摘されている(1)。 (1) REUTERS「冬季五輪にも温暖化問題、札幌のみ今世紀末に再開催可能=研究」2022年1月19日、https://jp.reuters.com/article/olympics-winter-climate-idJPKBN2JT0F7 (2) REUTERS、2022年1月19日 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  ラグビーW杯フランス大会 ラグビー、そのスポーツの精神性 「世界のあらゆるスポーツの中でも実力の差がつきやすいラグビー」 ラグビーの歴史 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  ラグビーW杯フランス大会が盛り上がりを見せている。ラグビーワールドカップは、ラグビーの世界一を決める大会として、1987年に初めて開催。  それまでは、各国との間のテストマッチが中心であり、1つの大会で王者を決めるということはなかった。  しかし現在ではオリンピック(五輪)、サッカーのワールドカップと並び、「世界三大スポーツ大会」の1つに数えられている。  記念すべき第1回大会(1987年開催)はニュージーランドが優勝。以降、4年ごとに開催されている。  優勝トロフィーは、「ウェブ・エリス・カップ」。  その名は、1823年に英国のラグビー校に通っていたウィリアム・ウェブ・エリスという少年が「フットボールの最中に突然、ボールを持って走り出した」というラグビーの起源に由来する。  2003年大会にイングランドが優勝した以外、南半球のニュージーランド、南アフリカ(優勝3回)、オーストラリア(2回)の3カ国が優勝を独占している。 ・過去の大会 第1回(1987年)開催国・ニュージーランド 優勝・ニュージーランド、準優勝・フランス、3位・ウェールズ 第2回(1991年)開催国・イングランド 優勝・オーストラリア、準優勝・イングランド、3位・ニュージーランド 第3回(1995年)開催国・南アフリカ 優勝・南アフリカ、準優勝・ニュージーランド、3位・フランス

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  • ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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