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vol.197:マインドシェアの高い生活ブランドはどこか?中国に定着できている海外ブランドは?

知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
  • 2023/10/09
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 197 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。 今回は、中国で人気のある生活ブランドについてご紹介します。 マーケティング関係者にとって、マーケットシェア(販売額シェア)も重要ですが、より重要なのはマインドシェア(心のシェア)です。認知度は「そのブランドを知っているかどうか」ですが、マインドシェアは「真っ先に思いつくブランド」のことです。 マインドシェアが高いブランドは、購入される機会が増えるために、マーケットシェアも高くなっていくはずです。つまり、マーケターにとって、最も重要視するのはマインドシェアなのです。 しかし、マインドシェアを高めるためにどうしたらいいですか?と言われると、これは難問です。マーケターは、ここに毎日頭を悩ませていると言っても過言ではありません。 そこで、今回は「網易文創」の調査から、中国の生活ブランドのうち、どこがマインドシェアが高いのかをご紹介します。近年は、国潮やデカップリングの影響で、中国人が中国ブランドにシフトをしていると言われますが、海外ブランドの人気が高いジャンルもまだまだあります。 お読みになりながら、どのような海外ブランドが高いマインドシェアを維持し続け、どのような海外ブランドがフェードアウトしていったのかを考えていただければと思います。 今回は、生活ブランドのマインドシェアに関する調査結果をご紹介します。 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 197 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼目次▼ マインドシェアの高い生活ブランドはどこか?中国に定着できている海外ブランドは? 小米物語その116 今週の「中華IT最新事情」 次号以降の予定 Q&Aコーナー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ マインドシェアの高い生活ブランドはどこか? 中国に定着できている海外ブランドは? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回は、生活ブランドのマインドシェアについてご紹介します。 私たちは、小腹が空いたなと思ったら、マクドナルドに行くか、スターバックスに行ってパウンドケーキを食べようかと考えます。もちろん、どのブランドを選ぶかは、人の好みにより異なりますし、価格などの条件によっても違ってきます。しかし、このように何かの行動を起こした時に、真っ先に頭に浮かぶブランドは「マインドシェアが高い」(心のシェア)ことになります。 このマインドシェアを取ることは、小売業にとって非常に重要です。強い生活ブランドというのは「とりえあず」が頭につきます。寒くなってきたから羽織るものがほしいなと思うと「とりあえずユニクロに行ってみようか」と考える人は多いはずです。最近では状況がかなり違ってきていますが、10年以上前までは、飲み会では「とりあえずビール」であり「やっぱりキリンでしょ」でした。 このように、消費者がその分野で真っ先に思いつくブランドがマインドシェアの高いブランドです。一方で、よく知られた販売額によるシェアはマーケットシェアと呼ばれます。 このマーケットシェアとマインドシェアは、長い時間かかって一致をするはずです。マインドシェアが高いブランドが、マーケットシェアも高くなるはずなのです。マインドシェア>マーケットシェアという状況は、決していい状況とは呼べませんが、チャンスに富んでいます。販売やマーケティングに何らかの問題があるはずで、それを解消することで売上をあげていく可能性があるからです。逆に、マインドシェア<マーケットシェアという状況は要注意です。「売れているから」と甘く見ていると、何かをきっかけとしてある日突然売上が落ち、あとは何をしようとしてもジリ貧になっていく可能性があるからです。 ですので、マーケターの最も重要な仕事はマインドシェアを高めることで、関係者はこの難問に日々頭を悩ませていると言っても過言ではありません。 マインドシェアは、通常、純粋想起法と呼ばれる方式で調査をします。簡単な方法で「カフェと言われて真っ先に思いつくチェーンはどこですか?」という単純な質問をしていけばいいだけです。ただし、たまたまその時、あるブランドが大プロモーションを展開していて露出度が高かったことに影響されたり、逆にネガティブな事件があるとそのブランドの名前があがったりということもあるので、時期を変えて定期的に調査を続けていくことが必要です。 そこで、今回は、中国の消費者にとって、どのようなブランドのマインドシェアが高いのかをご紹介してみたいと思います。

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