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第88回 米議会の政争の具となった「ウクライナ支援」に、中国が台湾と絡めて報じない理由

富坂聰の「目からうろこの中国解説」
 アメリカの内政の混乱が世界を駆け巡った1週間だった。  アメリカの政府機関が閉鎖される瀬戸際、ジョー・バイデン大統領がつなぎ予算に署名したのは、期限まであとわずか45分というタイミングだった。  だが、米メディアが「異例の1日」と報じた9月30日の攻防はこれで終わりではなかった。共和党保守強硬派の議員から、つなぎ予算の修正案を前進させたケビン・マッカーシー下院議長に対する反発が強まり、解任の動議が提出されたのだ。  結果、アメリカの歴史上初となる下院議長の解任という事態に至ったのだった。  マッカーシー議長は今年1月、15回も投票を行いやっと選ばれた人物で、当初から共和党保守強硬派との確執が取りざたされていた。それにしても解任される可能性は当初「低い」と見られていただけに、その衝撃は大きく、米メディアの多くが「歴史的な1日」と報じた。

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