「トイレのないマンション」 と原発反対派の人々が揶揄する通りの惨状を呈しています。
日本は、火山・台風・地震・津波の災害大国です。
ゆえに、北朝鮮のミサイル攻撃や航空機の自爆突入攻撃も懸念されるのです。
こんな危険な原発が、日本には54基もあるのです。
建屋上部には、いずれも使用済み核燃料プールが存在します。これが崩れたら、日本はどうなるのか──という 危機的状況が今も日本中にある のです。
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神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる
第67回(2023年10月9日号)
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みなさま、こんにちは!
「衰退ニッポンの暗黒地図」をお届けするマネーアナリストの神樹兵輔(かみき・へいすけ)です。
今回は、「危ないのは原発や処理水だけではない! 使用済み核燃料プールの危険性について警鐘を鳴らさない、危険と隣り合わせの日本の現状!」というテーマでえぐっていきたいと思います。
ついこの間まで、日本中で、やれ「原発汚染水」、いや「処理途上水」、いやいや「ALPS処理水」といった話題で沸騰していました。
海洋に放出するのは危険極まりない、いや危険じゃない、科学的に問題ない、いや科学的に未知の実験領域に及んでいる……だのと、いろいろな見解が飛び交いました。
そして、「日本産・海産物の輸入禁止」を宣言した中国政府は、例によってというか、中国人民の野放図な嫌がらせ電話攻勢を日本に仕向け、福島県はもとより、日本国中に何十万通もの迷惑電話をかけさせて業務妨害を図った――のですから、呆れ果てます。
中国共産党に逆らえない人民の日頃の鬱憤が、こういう時だからこそとばかりにニッポンに向けられたのでしょうか。
いやはや、もう処置ナシなのです。
嫌がらせ電話をかける……その状況をSNSで発信すると、中国では大いに注目を浴び、ブームになっていたそうですから、この隣国の民度は、いったいどうしたら向上するのか――と嘆かわしい思いを抱かれた日本人も多かったことでしょう。
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危ないのは日本の原発や処理水だけではない!
使用済み核燃料プールの危険性について警鐘を鳴らさない、危険と隣り合わせの日本の現状!
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ところで、前回のメルマガでは、処理水についてのマスメディア報道や東電のいい加減な対応について取り上げましたが、誤解してはいけない最重要な点は、福島の原発事故はまだまだけっして収束していない――ということなのです。
いまだ日本は、原発事故の渦中にあるのです。
福島第一原発にある1号機から6号機までの原子炉のうち、メルとダウンした1、2,3号機内には、1496体もの溶け落ちてデブリになった燃料が残り、これが汚染水を生み出し続けています。
そして、これがどこまで処理されるか――でかまびすしい議論が巻き起こったのでしたが、もっと身近なところにある、私たち日本人が知るべき恐怖の実体があるのです。
今回はこのことについて、読者の皆様に考えていただきたいと思うのです。
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原発建屋・上部の使用済み核燃料プールには「使用済み燃料」と「新燃料」の合計で4千体(棒)以上が原発事故から12年経っても残されたまま!
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さて、2011年の福島第一原発での未曽有の大事故ですが、まだまだ解決には程遠い現状にあることを知っておく必要があります。
2011年3月11日、東日本大地震が起きた際に、稼働していたのは1号機から3号機でした。
4号機から6号機は定期検査中でしたが、5号機と6号機の原子炉には核燃料が入っていました。
1号機から3号機までは津波などによる影響で冷却装置が停止して核燃料が溶け落ちる「メルトダウン」を起こしています。
そして、発生した水素が建物上部にたまり、1号機と3号機、それに水素が3号機から流れ込んだ4号機でも水素爆発が起きました(2号機でも爆発が起こったものの、これは水素爆発ではなかったというのが東電の見解)。
これが当時の事故の概要だったのですが、あれから12年が経ちました。しかし、見るべき解決の糸口さえつかんでいないのが実情です。
驚くべきことに、なんと3号機と4号機(水素爆発のみ)を除く1,2,5,6号機の原子炉建屋の上部にある「使用済み核燃料プール」には、今でもヤバい燃料がタンマリ残されているのです。
ガレキなどが邪魔をしていて、いまだに取り出せない「使用済み燃料」と「新燃料」の合計で4159体が、これらの使用済み核燃料プールに残されたままなのです。
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次回は 「ヘイトスピーチで名を上げる杉田水脈自民党衆議院議員とはいったい何者なのか?」 というテーマでいろいろ、この方のことを考えてみたいと思います。
次回をどうぞ、ご期待くださいませ。
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