久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと
毎月第1-4 火曜日発行 vol.153 2023/10/10発行
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5.大人の放課後相談室
Q 反抗期の息子への注意の仕方
小5の息子が、少しずつ反抗期に差し掛かりつつあり、注意をするとすごく機嫌が悪くなります。
そうなると私も、機嫌が悪くなり、家庭内に険悪な空気が流れます。
こういう時期は父親としてどういう対応するのがいいでしょうか?
何かいいアイデアがあれば教えてください。
埼玉県/37歳/男性
A 反抗期は大切な通過儀礼。うまく対話できずとも悩み過ぎずに、ニコニコ接して過ぎ去るのを待ちましょう。
小学五年生と言えば、成長期にして思春期の入り口です。ホルモンのバランスが崩れ、変わりゆく自分の体にも戸惑う時期でしょう。
ですから反抗期は「あって当たり前の通過儀礼」とまず心得ましょう。このややこしい反抗期が永遠に続くわけではないので、どうか安心してください。
振り返れば、わが家でも、家庭内が騒然としたことが何度もありました。仕事でクタクタになって帰ってくると、家族が言い争いをしていて、時に手が出る足が出る。
あの頃は「いったいこれからわが家はどうなってしまうのだろう」と絶望しかけたものです。
しかし、息子二人が成人した今では、それが嘘のよう。
もちろん、同居していれば、家族特有の小さな口ゲンカは、今でも時々ありますが、これも、ジャズの白熱したアドリブ合戦のようなもの。むしろ久米ファミリーカルテットが、お客さん(誰も見ていませんが)を盛り上げるお家芸だと思っています。
とは言え、私自身、うまく子供たちの反抗期に対応できたとは思っていません。今考えれば、ああすればよかったと思うことばかり。
そこで、「もう一度、反抗期の息子を育てるならどうするか」と、あらためて想像しながら考えてみました。
1 反抗期は3年も続かないと心得て安心する
あらゆる人生の悲劇と同じように、辛い時期が3年以上も続くことはありません。つまるところ、時間が何もかも解決してくれるのです。
3年もすれば、息子さんの思春期・成長期のホルモンバランスの乱れも収まるでしょう。それに、みなさん両親側の反抗期に対応するスキルも、3年の様々な経験を通じて完成されていることでしょう。
親子両面の成長による相乗効果によって、今は大変な家庭内争議は収まっていくはずですので、ご安心ください。
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