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2023年10月号

月刊オンライン白馬社
  • 2023/10/10
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白馬社編集部と社会学作家・秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の2023年9月の記事 をまとめて配信しています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           ★汚染水の放出が日本人にもたらすこれだけのこと★ いよいよ福島原発の汚染水の放出が始まった。政府やマスコミは安全だと言うけれど、そんなはずは ない。ALPSで除去できるのは極僅かな放射性核種だけ。だから中国や韓国だけでなく世界中が警戒し ている。汚染水放出によってこれから日本と国民はどうなるのか、編集部と秋嶋亮が解説します。 編集: とうとう福島原発の汚染水が放出されました。 秋嶋: 地球規模のカタクリズム(環境の破壊的な変化)は避けられないでしょう。政府は浄化され た安全な水だと言いますが、これに含まれる210の核種のうちALPS(多核種除去設備)で処理できるの は60種類程度です。それとて濾過率はせいぜい3割程度です。つまりセシウム、コバルト、プルトニ ウム、ヨウ素、ストロンチウムなどの猛毒の核種はダダ漏れなわけです。 編集: これもう取り返しがつかないことになるでしょう。 秋嶋: 第1回目は7800トンの放出が予定されていますが、東電のデータによると、驚くなかれ、ス トロンチウムだけでリットルあたり1600万ベクレルの放射線が認められています。 編集: 安全だなんて大嘘ですね。 秋嶋: これは予測無影響濃度(健康リスク評価における許容濃度)を「桁違い」に超えています。 「滅亡のカクテルを海洋に注ぐに等しい」と言っても過言ではありません。 編集: 国際問題に発展するでしょうね。 秋嶋: ドイツの研究機関は、福島原発が放出する核種が3年で太平洋に拡散し、10年で世界中の海 域に広がるというシミュレーションを公開していますが、この予測に若干の誤差があるとしても、地 球規模の汚染は避けられないのです。 編集: 今後間違いなく生体濃縮は加速度的に進み、東北産だけでなく、全都道府県の海産物が汚染 されます。 秋嶋: つまりこれは歴史的なフード・インセキュリティ(食料の安全保障が脅かされる状態)の始ま りなのです。それだけでなく放射性核種は波で打ち上げられ、塩塊の粒子に混ざり、沿岸部にくまなく 飛散して内部被曝をもたらしますが、今後このような現象が日本だけでなく世界規模で生じる可能性が 高いのです。 編集: 放出に抗議しているのは中国や韓国だけではありません。太平洋諸国が汚染を警戒して放出の

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  • 月刊オンライン白馬社
  • 本コンテンツは白馬社編集部と秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の一月分(前月の四週分)の記事をまとめたものです。グローバル資本の傀儡と化した自国政府、生存権すら無効とする搾取、永劫に収束することのない原発事故、正常な思考を奪う報道システム、貿易協定に偽装した植民地主義、戦争国家のもたらすファシズムという「マルチハザード(重複する危機)」の時代において、私たちは何を考えいかに行動すべかをテーマに、最高峰のディスクール(社会学分析)をお届け致します。
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