永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.10.12
新 恭(あらた きょう)
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鈴木宗男が離党覚悟で仕掛けた訪ロ作戦の背後で何が動いているのか
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10月6日に放映された関西テレビ「newsランナー」にリモートで生出演した鈴
木宗男参院議員は、その姿が映し出された時、スマホで誰かと電話している最
中だった。電話を終えると喜色満面で、こう語った。
「今、森元総理から電話があり、何も間違ったこと言っていない、がんばれと、
日ロ関係は重要なんだと、今、日ロ関係ができるのは維新の中で誰がいるんだ
とハッパをかけられました」
むろん、鈴木氏が訪ロして、ロシアの要人と会い、ウクライナ戦争に関してロ
シアの肩を持つような発言をして帰国したことに関してである。
その口ぶりは、あたかも森喜朗氏が賛同したのだから、自分がロシアへ行って
発言したことは正しいと言わんばかりだ。それだけ、今の政界における森氏の
存在感が大きいということでもある。なにしろ、政界を引退したといいながら、
安倍元首相亡き後の自民党安倍派(清和会)を牛耳っていて、岸田首相は、安
倍派を味方にしておくために、森氏の機嫌を損ねないよう苦心しているほどな
のだ。
鈴木氏に関し問題になったのは、所属する日本維新の会に無断で訪ロしたこと
と、ロシア国営通信社「スプートニク」の取材に対する発言内容だ。
無断訪ロについては、党に届けようとしたが、土日をはさんでいたため遅れた
と説明した。衆院選をひかえて親ロシアのイメージを断ちたい維新は「除名」
処分とすることを決定し10月10日、馬場代表が通告すべく鈴木氏のもとを訪れ
た。すったもんだの話し合いのすえ、弁護士を同席させた鈴木氏がその場で離
党届を出し、受理された。
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