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◇◆GELマガ Vol.634◆◇
〜エル・ゴラッソ鹿島担当・田中滋のメールマガジン〜
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1.精度を高めることに従事
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/【練習レポート】
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5日の練習を取材に行った。
師岡柊生が全体練習に合流し、さっそく精力的なプレーを見せていた。彼の特長
はボールを持てば仕掛け、守備になれば献身的にチェイシングを繰り返す能動的
なエネルギーに溢れているところだ。プレーに迷っていたところからがむしゃら
に仕掛けるようになり、それがチームの起爆剤となりそうなところで怪我をして
しまい、離脱したことは非常に残念だったが、少し見た限りプレーの柔らかさに
問題はなく、膝の状態も悪くなさそうだ。ここからまたチームの力になって欲し
い。
チーム全体としては、11対11の戦術練習がメインだった。攻撃側はボールを奪わ
れないようにビルドアップからゴールに迫ること、守備側は高い位置からプレス
を仕掛け奪ったらカウンターを狙うことが目的とされていた。
その前に行われた状況の判断の練習からチーム全体でよく声が出ていた。例えば
ビルドアップの場面なら、どこを見なければいけないのか、どこにいて欲しいの
か。以前であれば岩政大樹監督の声が大半を占めていたが、選手同士でポジショ
ニングやプレー選択について互いが要求し合うようになってきた。決まりきった
形をなぞられるのではなく、その状況に合わせて即時的に解答を出すことは判断
の難しさを伴うが、選手が自分たちで判断できるようになってきた。
ボールをつなぐ技術もかなり向上している。守備側が強めのプレスを仕掛けても
攻撃側は慌てずにボールをつなぐことができるようになった。以前であればでき
る選手が集まらないと前進するのは難しそうに見えた。しかし、いまはどの組み
合わせでも、その質が目に見えて落ちることがない。誰が出てもそれなりにプレ
ーできるようになっており、チーム全体の質が向上したことがうかがわれる。
変な奪われ方をする回数も格段に減った。ただし、減ったというだけでなくなっ
たわけではない。練習ではミスが許されるが、試合ではその一つのミスが命取り
になる。その意味では、まだまだ精度を高めていく必要がある。
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