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231014 ビジネス知識源プレミアム:土曜特別号:ハマス・イスラエルの紛争の背景と予想

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■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□■□■   <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込)Vol.1374 <Vol.1374号:土曜特別号:         ハマス・イスラエル紛争の背景と予想>  2023年9月15日:本稿は有料版・無料版に共通です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ウクライナ戦争は、6月からのウクライナの反転攻撃に、めぼしい成果がなく、膠着状態ですが事実上は明らかなロシアの勝利です。日本を含む西側のメディアの報道が、戦争プロパガンダだったことが分かったでしょう。1年前ころから、ウクライナ軍の主力は破れていたのです。メディアは「悪」のプーチンを撃つウクライナ軍の勇敢と健闘を讃えていました。どういう風に、申し開きするでしょうか。 世論による、米欧の支援停止の動きから、ウクライナ軍の戦闘能力はなくなってきました。ところが今度は、突然、パレスチナのガザ地区の軍閥、ハマスのイスラエル攻撃(10月7日)からの、中東戦争に移行したのです。 コロナから複雑な動きをする世界について、日本政府は外交の定めと見通しがない。戦後の80年、アメリカを通じてしか、世界を見て来なかったからです。岸田政権は歴代でもっとも強く米国民主党の属国です。自民党とともに共和党とは距離をとっています。 【イスラエルの建国】 ユダヤ人国家のイスラエルは、第2次世界大戦のあと、1948年5月に、パレスチナを実効支配していた英国によって建国されました。 1)アラブには旧オスマン帝国(トルコ)にアラブ人国家の建設を約束。 2)ユダヤ人に対しては、パレスチナにイスラエル建国を認める。 3)フランス・ロシアには、旧オスマン帝国を3国で分割することを約束しました。 英国が得意な、三枚舌外交と言われます。 この英国の外交が、戦後の、終わりなき中東紛争の原因です。 ウクライナ戦争でも、英国は怪しい動きをしてきました。 古来、英国人には、国内はべつにして、外交での倫理と正義は欠落しています。長期見通しがない、短期の英国功利主義です。それが1990年代からの英国グローバリズムでもあります。偽善のジェントルマンが英国の正体です。BBCも、偽善の報道。NHKにもある偽善よりひどい。英国インテリジェンス(諜報:MI6)の伝統でしょう。 米国・英国・フランスはイスラエルを支持し、イスラムの中東はイスラエルを不倶戴天の敵としてパレスチナ側です。イスラエルとアラブの和解は、イスラエルのパレスチナ占拠を正当化することであり、原理的にあり得ないとイスラムは考えています。 米国は、世界の反米の軍を国権の根拠がないテロ組織(犯罪組織)とします。米国がテロ組織と決めれば、犯罪者になるのでいつ攻撃してもいい。これが、2001年の9.11以降の、米軍のペンタゴンの公開方針です。国家の場合は、北朝鮮やイランのようにテロ国家とします。 以下の話は、中東の地図を見て読むと、少しは分かりやすくなります。日本人にとって、中東は謎の火薬庫でしょう。 (中東からアジアまでの地球儀) https://www.google.com/maps/place/%E4%B8%AD%E6%9D%B1/@27.0820999,44.0154278,4z/data=!3m1!4b1!4m6!3m5!1s0x157ec4658142ffb7:0xa5b8320215ea72c!8m2!3d29.2985278!4d42.5509603!16zL20vMDR3c3o?entry=ttu 【中東の紛争】 イスラエル建国のあと、第1次中東戦争から4次まで、大きな戦争が4回起こりました。2000年以降はレバノン侵攻(06年)、ガザ侵攻(06年)、ガザ紛争(08年から09年)、ガザ侵攻(14年)と、絶え間ない紛争が続いています。 中東地域の紛争は、世界インフレを起こす2度の石油危機になってきました(1973年、1980年)。 紛争の核は、直接・間接に、ユダヤ教のイスラエル対イスラム教国でした。今回の、いずれは明らかになる本質は、ハマスの裏にいるイラン(シーア派)へのイスラエルの攻撃でしょう。 バイデン政権がアイマイな態度をとっている、イランの核兵器製造を許せばイスラエルはなくなるという恐怖を、根本のところで抱いているからです。イランが核兵器を作れば、サウジのサルマン皇太子も核武装すると表明しています。中東がイスラエル、イラン、サウジの核保有国になる。 今回の紛争が長引いて、本質であるイスラエル対イランに拡大し、パレスチナの北、レバノンのヒズボラまで参戦する事態になると、第4次石油危機でしょう。 ハマス側の、最初の攻撃でのロケット弾5000発(イスラエル側は3000発と発表)は、紛争にしては大きすぎるものです。 パレスチナのガザ地区(ヨルダン側西岸)の武装したハマスは、アラブでは、悪のテロ集団ではない。アラブ諸国にとって、パレスチナを、1948年から占拠し、建国したイスラエルは外交的な妥協のできない悪です。(注)外交は、利害の妥協です。片方が妥協しないとき戦争になる。

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