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【痛くない死に方 2023年第41号】もう滅茶苦茶! 認知症末期の人への多剤投与に絶望!

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2023/10/14
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2023年 41号 【長尾和宏の痛くない死に方】 長尾和宏です。 先週のメルマガからたった1週間の間で、また大変なことが起きています。 10月7日、アフガニスタン西部ヘラート州で大地震。 以下、11日デイリースポーツより。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 地震死者の90%が女性と子ども アフガン西部ヘラート州 【ヘラート共同】アフガニスタン西部ヘラート州で2445人が死亡した7日の地震で、 国連児童基金(ユニセフ)は11日、死者のうち90%以上が女性と子どもだったと明ら かにした。保守的なアフガンでは、女性は外で働かず家事を担うことが多く、学校に行か ない子どもも少なくない。そのため被害が集中したとみられる。 同州の保健当局幹部によると犠牲となった子どものうち大半が5歳以下の未就学児だった。 7日の地震は昼前に発生し「男性は外で仕事をしていたため、多くが助かった」と指摘した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 被害地域はタリバン暫定政権の地域だ。ご存知のように、タリバンはあまりにも時代錯誤な 男尊女卑政策を行っている。タリバン思想は、アッラーの神が示したという7世紀にできた とされるイスラム法(シャリーア)の、極端な解釈、もしくは曲解からきたものであると、 専門家たちは以前より指摘している。 というのも、イスラム教の聖典というのは、実は、法的に文章化されていないのだ。 いわゆる「不文法」。伝承なのである。だからこそいつの時代も、法学者がその時代や 社会の状況などに合うかどうかを解釈して、後付けで法規定を導き出してきた。 つまり、タリバンはやり放題だ。残っている文章がないから、「これこそがイスラム法」と 言い張っても、誰も反論できないのである。 2022年、タリバン政権は女性の大学教育や就労を禁止した。しかしタリバンの男たちは、 これは女性を差別しているのではなく、女性は最優先で守られるべきなので、家に閉じ込め 男性の目から守らなければならないという発想から来ているのだという。さらに女性は、 単身で72キロ以上移動してはならないという法律もある。 こうした、女性蔑視の歪みが、今回の地震における被害者の9割は女性という結果に表れた。 そこにきて10月13日、イスラエル・ハマスで戦闘が起きた。たった一夜で瓦礫と化す街。 本日現在で双方の死者はおよそ3000人に上るという。 ハマスは、市街で、怯える母親に赤ちゃんを抱っこするよう命令し、母子を一緒に 銃殺していっているという。あるいは、イスラエル人の幼い子たちをガザに拉致を して、人間の盾として利用するという。 日本国際ボランティアボランティアセンター(JVC)のポストを見て欲しい。 憎しみの連鎖、そして犬も食わないプライドのぶつかり合いをする男たちの闘いの 裏側で、犠牲になっているのは女性と子ども達だ。 ワクチン禍を見てもそう。看護師、介護士……未だ圧倒的に女性の多い職場である。 大病院では、医者たちはワクチンを打ったフリをしながら、看護師たちに「打て」 という。ワクチンハラスメントの被害者は、圧倒的に女性が多い。 HPVワクチン被害者ももちろんそう。少女たちの多くは、自分たちに選択権がある

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  • 長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 本邦初!100パーセント「死」のことについて語るメルマガ。2000人以上を看取った医師であり、日本尊厳死協会副理事として、日々「死」と向き合う医師と一緒に、死に方について考えませんか? 家族の死と向き合わなければならない人、大切な人が死んで、喪失感から抜け出せない人、今、どうしようもなく「死にたい」人も……あなたのこころに届くメッセージが満載です。
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