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第293号:「二酸化炭素による地球温暖化」を信じなくなった今、何を懸念するのか(中)

田中優の‘持続する志’(有料・活動支援版)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『 田中優の未来レポート 』 第293号/2023.10.15 http://www.mag2.com/m/0001363131.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「二酸化炭素による地球温暖化」を信じなくなった今、何を懸念するのか(中) 「地球温暖化問題」と真剣に向き合っていた頃、今から考えると疑問も浮かぶ。しかしその頃は知らなかった。 眞鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞したのは、真鍋氏とリチャード・T・ウェトヘラルド氏の研究論文『相対湿度の分布が一定の大気の熱平衡』は、相対湿度一定を前提として、メラー氏と行った方法を変えて、再度シミュレーションを行った結果について論じたものだった。その結果、「二酸化炭素を二倍にすると、気温は 4℃上昇すると予測したものだった。日本では、そして世界的にも地球温暖化が懸念される中、大きな温度変化を予測する数値はノーベル賞受賞のように大きく取り上げられた。 しかしそれが正しかったのかどうかについてはいくつかの疑問がある。 肝心の部分を取り上げると、以下の部分だ(図1)。 図1 真鍋氏による気温減率 この図では「地表から上空に上がるにつれて気温が低下する」という「気温逓減率」を 「対流圏の気温減率の観測値は、大体6.5℃/kmであるとしているが、この説明は少し複雑である。これは、湿ったまたは乾燥した、小さいまたは大規模な対流により熱が上方に運ばれる安定化効果と、放射熱による不安定化効果のバランスで決まる。対流圏の気温減率の問題はこれ以上詳しく調べないで、「この値を観測事実として受け入れ、対流の臨界気温減率として受け入れよう」として、「300ppm時の気温減率6.5℃/kmをそのまま使ってしまった」 ことが発端にある。 それによって作られたのが真鍋モデルであり、それをグラフにして示したのが図1なのだ。 参考 https://www.tokyo-np.co.jp/article/135132 その結果を図にして示すと(図2)のようになる。 図2 真鍋モデル

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  • 環境活動家、田中優(たなかゆう)の有料・活動支援版メルマガです。地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などのさまざまなNGO活動に関わり、日本で初めてのNPOバンクを作りました。経験と知識と綿密なデータを基に、独自の視点で生み出した社会の新しい仕組みづくりのヒントや国内外を取材したお話をご紹介します。頂いた購読料の一部を、次の社会を作るための活動資金にさせて頂きます。 ★まぐまぐ大賞2017 専門情報部門にて【第1位】 ★まぐまぐ大賞2018 専門情報部門にて【第2位】 ★まぐまぐ大賞2019 専門情報部門にて【第3位】 を頂きました!
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