ソフトランディングかハードクラッシュか

ソフトランディングかハードクラッシュか 　11日に公開された9月開催のFOMC議事要旨によると、FRB内には米国経済の不透明感が強まっていることが分かりました。中には引き締めが行き過ぎて失業率が大きく上昇する景気悪化を懸念する見方も紹介されました。一方でここまでは想定外の高成長の下でインフレが改善し、ソフトランディングの期待も高まり、株買いを誘っています。米国経済はどちらに向かっているのでしょうか。 「7-9月は5%成長に加速か」 　FRBには引き締め過ぎて経済が大幅に悪化するリスクを懸念する声がありますが、ここまではむしろ引き締めの中でも成長が加速しています。アトランタ連銀の超短期GDP予測「GDPナウ」によると、この7-9月のGDPは年率5.1%成長と推計しています(10月10日時点)。個人消費が3.7%増、国内民間投資が6.7%増、政府支出が3.0%増と内需が好調といいます。