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「世界経済・市場花だより」第642号 好材料なく上振れた日本株は、崩壊に向かった/主要国の株価は引き続き下方向を予想

馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
******************************* 馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」  ******************************* 第642号(2023/10/15) 好材料なく上振れた日本株は、崩壊に向かった/主要国の株価は引き続き下方向を予想 この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。 ※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。 10/21(土)満席となり、受付を締め切りました 10/28(土)大阪(9/18)(残席:9) 12/2(土)札幌(2/20) 12/9(土)横浜(3/20) 12/23(土)名古屋(4/25) 1/7(日)浜松町(3/30) 1/27(土)高岡(1/25) 2/3(土)大阪(0/18) 2/10(土)浅草(3/20) 2/17(土)福岡(1/20) 2/24(土)ウェブ(1/150) セミナーのスケジュールは、 http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。 ☆過ぎし花~先週(10/9~10/13)の世界経済・市場を振り返って <特に好材料なく日本株は上振れたが、既に週末にかけて崩壊> (まとめ) 先週は、週途中までの日本株の上振れが目立ちました。しかしこの上昇は、根拠となる好材料を欠いており、先物の仕掛け買いや売りポジションの買い戻しなどによるものだと判断します。その脆弱さが露呈し、日経平均株価は週末にかけて崩れましたが、ファーストリテイリング1社の押し上げ分を除けば、実態は一段と大幅な下落でした。また、週末の米国市場では、日経平均先物が32000円を割り込んで引けました。 米国株もさえない動きとなり、その理由として物価指数などを挙げる向きも多いようですが、実際には底流に流れる景気の不振と金融の引き締まりによるものだ(そしてその流れはまだまだ続く)と考えます。 (詳細) 先週途中までは、日本株、特に日経平均株価の駆け上がりが目を引きました。日経平均は10/12(木)は32494.66円と32500円に迫って引け、翌10/13(金)はさらに上値を伸ばす局面があり、ザラ場高値が32533.08円にまで上振れしました。最近の底値となった10/4(水)の終値30526.88円から、わずか5営業日で1000円近い上昇といった、急騰でした。 しかし、実態面から、これほどの日本株の上昇を正当化できる材料は、筆者にはまったく見いだせません(単に筆者が能力不足なだけかもしれませんが)。おそらく(まったくの推測ですが)、先々週の株価の下振れを「見てから」弱気に捉われて売り持ちをした向きが増えたところに、先物の仕掛け的な買いが入って、新規の売り方が慌てて買い戻した、といったような動きによって、株価指数が上振れしたに過ぎないと考えます。 こうした実態を欠いた日経平均の上振れは、週末(10/13)の引けにかけては早くも脆弱さを露呈し、同日の日経平均は前日比で178.67円(0.55%)下落しました。しかしこの日は、前日のファーストリテイリングの好決算を反映して、同社の株価が上振れし、その日経平均の押し上げ分が(わずか1社で)193.81円もありましたので、それを除けば前日比の下落幅は372.48円(下落率は1.15%)となります。同日のTOPIXの前日比下落率が1.44%でしたので、ほぼ平仄が合います。

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