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第290回 ビットコインの新たな予測、「ハマス」の資金源のひとつは暗号通貨か?ジャーナリズムにおけるAIとブロックチェーン その2
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▼今回の記事
今回も先週のビットコインの動きを追いながら、個人投資家が集まる「テレグラム」のチャンネルで話題になっていた動きを紹介する。いまイスラエルによるガザの地上侵攻が迫っているが、ハマスの資金源が暗号通貨である可能性が取り沙汰されている。これを紹介する。
次にメインテーマとして、ジャーナリズムにおけるAIとブロックチェーンのその2として、この分野で稼働しているプロジェクトを複数紹介する。興味深いものが多い。
▼安定的に推移しているビットコイン
先週もビットコインの相場は安定的に推移した。過去5日間で1.80%の上昇である。10月16日現在は408万円前後で取引されている。先週、ビットコインの相場に影響を与えた動きをまとめた。以下である。一部は先々週と重なる動きもある。
1.連邦準備制度理事会の説明
「連邦準備制度理事会(FRB)」は年内の再利上げを示唆し、金利が予想よりも長く高止まりする可能性を示唆した。これは広範な金融市場に影響を与え、暗号通貨のようなリスク資産に対する投資家心理に影響を与えた可能性がある。
2.「SEC」とビットコインETF
「米国証券取引委員会(SEC)」は、ビットコインスポット上場投資信託(ETF)の承認に関する決定を再度延期した。議会メンバーが「SEC」にETFを承認するよう求めた後にもかかわらずである。ETF承認の遅れは、ビットコインに対する機関投資家の関心や投資に影響を与えた。
3.「バイナンス」の状況
先々週に引き続き先週も、世界最大の暗号取引所である「バイナンス」は困難に直面した。レート上昇と最近の規制措置が「バイナンス」の将来を危うくするかもしれないとの報道があった。過去3ヶ月の間に、「バイナンス」は少なくとも1,500人の従業員を解雇し、数人の幹部が会社を去った。「米証券取引委員会(SEC)」は、「バイナンス」とその共同創業者である趙昌鵬氏を、米国で違法に営業し、顧客資金を誤って処理したとして起訴した。司法省も「バイナンス」を調査していると報じられている。このような大手取引所が不安定になると、今後暗号通貨市場に大きな波紋が広がる可能性がある。
4.その他の注目すべき出来事
このほかにも先週は次のような動きが注目され、ビットコインの相場に影響したようだ。簡単にまとめた。
・「SEC」はリップル社の暗号通貨XRPの分類を引き続き試みたが明確な結果は出なかった。
・下院共和党は、「連邦準備制度理事会(FRB)」による中央銀行デジタル通貨の発行を阻止することを目的とした法案を提出。
・「JPモルガン」の英国デジタル銀行、「チェースUK」は、暗号資産関連の詐欺から顧客を守るため、10月16日から暗号資産の取引を禁止すると発表。
●「ハマス」と暗号通貨
ビットコインは安定的に推移しているので、先週は相場に大きな影響を与えるイベントは少なかった。上で紹介したどの出来事も、相場にさほど大きな影響を与えていない。その意味で先週は、比較的に穏やかな週であったと見てよいだろう。
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