『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年10月16日号
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『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年10月16日号
●赤羽雄二の視点:攻めの読書をしよう(その9)●今週の相談
・ChatGPTを使ってブログを書こうと思います。どういう使い方をすると効果的にできるでしょうか。
・部下に注意するとすぐむくれたり、落ち込んだりします。上司として非常にやりにくいのですが、どうしたらいいのでしょうか。
・母親の過干渉がひどく、息苦しくて早く結婚しました。17年たった今でも、実家に戻ると何もかも否定してきます。悪いことに、離婚して実家に戻った妹も一緒になって口うるさいので、大変に気分が悪いです。
毎週月曜日発行
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【はじめに】
本メルマガでは、皆さんからの仕事やプライベート上の多くの悩み・質問にていねいにお答えします。メルマガを購読している方なら、どなたでも質問&相談が可能です。(ご質問: akaba@b-t-partners.com )
【『ゼロ秒思考』とは】
『ゼロ秒思考』は、マッキンゼーで14年間、その後も多くの企業、個人を支援してきた私が生み出した独自のアプローチです。
「メモ書き」によって思考と感情の「言語化」に慣れ、強化することで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心が強くます。くよくよしなくなります。何をすべきかがわかるので、行動も早くなります。
20数年にわたって改良し、内外で実践していただいた結果、10万人以上の方に効果を実感していただいています。
誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、効果は絶大です。実践された方々からのコメントの一部を紹介します。
「明らかに日々の思考量や行動量が増えた」
「打てば響くような会話ができるようになった」
「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」
「自分に自信がついた」
「気持ちを素直に伝えらえるようになった」
本メルマガは、この『ゼロ秒思考』をベースに、皆さんの悩みに答えていきたいと思います。
赤羽雄二の視点:攻めの読書をしよう(その9)
読書活用術⑬:好奇心と問題意識に基づいて本を読む
読んだことをすぐ理解し消化できるのは、忙しい人にとってありがたいことです。ところが、本を読んですっと頭に入る場合と、なかなか入らない場合があります。入らない場合はどんなに集中しようとしてもうまくいきません。
そうこうしているうちに眠くなったりします。何とかうつらうつらせずに読み終えても、そういうときはあまり記憶に残らないので、本を読むのがもったいなくなります。その時間ももったいないですし、消化不良で読んでしまった本ももったいないです。もう一度読み直すのも今ひとつです。
どうすれば、いつも素早く頭に入れることができるのでしょうか。
やはりこれは、好奇心と問題意識に基づいて本を読んでいるかどうかにかかっています。自分がすごく好きな映画や、強い関心を持っている分野のテレビ番組を見ながら寝てしまう人はあまりいないでしょう。早く終わらないでほしいと思いながら、わくわくどきどきしながら、1分1秒を楽しみますよね。
本も同じで、わくわくして読めるかどうかが非常に大切で、そのためには好奇心や問題意識を刺激されるような本を読むことが不可欠です。けっして苦行であってはいけないと思います。我慢して読むものであってはいけない、ということです。
「そうしたいのはやまやまだけれど、そこまで好奇心や問題意識を持てない場合はどうしたらいいのか」という疑問のある方も多いでしょう。
「これをやりたい」「自分はこうなりたい」「むずかしいかも知れないけれど、あんなレベルになりたい」という目的意識があれば、その実現のため、自然に強い好奇心や問題意識を持つことができるようになります。
では、どうやってそういう目的意識を持てるようになるかですね。
一番いいのは、意識の高い人にときどき会い、機会があれば何か一緒にやらせてもらうことです。プロジェクトに参加することができればベストですし、そうでなくても、数ヶ月に一度会って、いろいろ話を聞くことができると大変刺激になります。人のエネルギーレベルには大きな差があり、すごい人は本当にすごいです。私はマッキンゼー時代によくこの方法を使っていました。明らかにすごいという同僚、先輩を食事に誘い、刺激を受けるというやり方ですね。
もう一つの方法は、仲間を募って一緒に取り組むことです。仲間がいれば、自分が少し怠けがちなときでもやる気を出してくれていることが多く、チームとしては高い目的意識で動くことがそれほど無理なくできるようになっていきます。
このどちらも、そのようにしていると、いつの間にか、自分もエネルギーレベルが高くなり、だんだんと人に頼られるほうになっていく、という点が重要です。つまり、人に積極的に頼っているうちに刺激を受けて成長し、それなりにエネルギーレベルが上がり、自分でどんどんリードする側になり、ついには頼られる側になっていく、という成長ステップがあるということですね。
こういったプロセスの中で、自分の好奇心や問題意識を刺激するようなことは、できるだけ経験したり試してみたりするとよいと思います。経験して初めて、好奇心も問題意識も大いに刺激されますから。
例えば、私であれば、何年か前に突然、AI・人工知能に関心を持ち始めました。もともと理系ですので、その分野には潜在的に関心があったのですが、なかなか結果につながらないだろうということで、あまり注意していませんでした。
関心を持ち始めてすぐ、湯川鶴章さん主催の「湯川塾」で人工知能、機械学習などを集中的に勉強する勉強会があることを見つけ、3シリーズ連続で参加させていただきました。
その勉強会では、毎回この分野に関心の強い人が10数名集まり、専門家からのプレゼンを聞いて議論をすることができました。
連日連夜、人工知能、機械学習、深層学習、Artificial Intelligence, Machine Learning, Deep Learningなどのキーワードで届く記事を読み、関連する本を読み、プレゼンも何度かし、この分野で高い技術を持つベンチャーの支援もすることになりました。
関心がなかった状況から一気に火がつき、それを活かして好奇心と問題意識を刺激した、という例ですね。
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