永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.10.19
新 恭(あらた きょう)
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細田議長の辞任会見に見る自民党の自浄能力欠乏症
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統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係について、かたくなに口を閉
ざしてきた細田博之衆議院議長が、体調不良を理由に議長を辞任することにな
り、参加人数と時間が制限された記者会見の場で、統一教会関連の質問にも答
えた。
衆議院記者クラブの面々が待ち構える会場に細田氏はおぼつかない足取りで登
場した。いかにもよわよわしい声で、耳を澄まさなければはっきり聞き取れな
い。それでも、議長はやめるが、議員は続けたいので選挙には出ると宣言し、
「もう十分お答えした」と会見を切り上げるなど、“枯淡の境地”に達するこ
とのできない政治家の“妄執”を垣間見せた。
今年7月に初期の脳梗塞を発症し、血栓溶解薬を飲んでいるため、2年前にレー
ザーで前立腺肥大の手術をしたところから膀胱内に出血することがある。そう
なると入院が必要なので議長を続けたら迷惑がかかるというのが辞任について
の説明だ。だが大した病気ではなく、いわば持病を抱えたようなものだから議
員はできるのだと弁解した。
なるほど、健康問題なら仕方がない。議長が大変なのはよくわかる。しかし、
議員とて真剣にやれば激務のはず。後進に道を譲り、ゆっくりと余生を送るの
も世のため人のためである。まさか、あまりにもおいしい“議員特権”に執着
しているのではないだろうが…。
それにしても気になるのは、声の弱さである。病人らしく装っているのか、そ
れとも事実そうなのか。
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