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『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』
~時代の本質を知る力を身につけよう~【Vol.27】
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【今週号の目次】
1. 気になったニュースから
◆ 日本の食料安全保障について
2. 今週のメインコラム
◆ 日本経済凋落の真因を探る(第16回):日米での生成AIへの向き合い方の違い
3. 読者の質問に答えます!
4. スタッフ“イギー”のつぶやき
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2. 今週のメインコラム
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◆ 日本経済凋落の真因を探る(第16回):日米での生成AIへの向き合い方の違い
前号で、生成AIについてアップデートしましたが、その中で、日米での生成AIの利用率の違いについて指摘しました。
その後も、米国の友人などと話をしていると、やはり日本と米国とでは、生成AIに対する向き合い方がかなり違うということを強く認識させられます。
昨年の11月にChatGPTがデビューしてからは、米国でもChatGPTを始めとした生成AIの話題で持ち切りでした。「生成AIで今後何ができるようになるのか」「自分たちの仕事にどんな影響を与えるのか」といった議論がそこら中でなされていました。
しかし米国では、ChatGPTの話題で持ち切り、というフェーズは既に終わっています。前号で、企業で働く人で既にChatGPTを使っている人は、今年5月末の時点で、米国が51%、日本が7%というデータを示しましたが、日本と違って、米国では多くの企業が当然のようにすぐにChatGPTを仕事に導入し始めました。ChatGPTを業務で使いこなすのは既に当たり前になってきていて、この新しい技術を使った場合、自分の生産性をどこまで向上できるか、そして浮いた時間で自分は新たにどのような価値を提供できるか、といったより実践的なテーマに興味の対象が移ってきています。
たとえば、プログラマーの世界では、生成AIがかなり精度の高いプログラミングができることがわかり――
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