■予測される未来
今起きている事象や研究されているテクノロジーが普及するとビジ
ネスや暮らしはどう変化するのか?業界の構造やゲームチェンジが
どう起こり得るのか?考えることが大切だ。
テクノロジーを学べば、ビジネスの変化の本質を知ることができ
る。現代社会でテクノロジーに関係のない仕事、ビジネスはあり得
ないからだ。
ところが経営層にはテクノロジーの変化に疎い人が多い。特に日本
ではそのけいこうにある。だから、日本企業は海外の黒船的ビッ
グ・テックの技術やサービスに太刀打ちできないのだ。
現在リーダーは、これまでの貯金で逃げ切れるかもしれないが、若
いビジネスパーソンは無理だ。テクノロジーを学び、スキルとして
身につけておかなければ、やがて淘汰される。
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テクノロジーを活用すれば、これまで人が20分かけて行っていた
業務が、わずか1分でできてしまう。このような状況があらゆる業
界で起きている。特に、最近注目されている生成AIが代表的だ。
テクノロジーは、単なる業務効率化の道具ではないのだ。ビジネス
モデルそのものを抜本的に変える威力を持っている。イノベーショ
ンに満ちたものなのだ。
テクノロジーの本質は、使ってみないと分からない。メディアや部
下のレポートを受動的に待つのではなく、能動的に体験するから、
この先どんなゲームチェンジが起こり得るのかが想像できる。
テクノロジーによってどんな変化が起きているのか。できれば実際
に、最新のテクノロジーから生まれたサービスを利用して欲しい。
そして、意識変革を起こしてほしいのだ。
★
爆発的広まりを見せる生成AIにより、社会やビジネスが大きく変
わっていく。たとえば、エンターテインメント業界では、生成AI
による大変動が起き、業界の様相が変わりつつある。
これまでのAIは画像や音声、テキストなどを認識して規則性を検
出し識別するものだった。画像が何か判断する技術だ。データベー
スから回答を判断するパターン認識のような技術になる。
一方、生成AIはその名の通り、ビッグデータを元にしている。単
に識別やパターン認識するのでなく、与えられたデータから学習
し、AI自ら新たな画像やテキストを生み出す。
AIは大きく3つの領域に分類される。人がふだん使っている「自
然言語」「画像」「音声」の3つだ。この3領域で、それぞれ生成
AIが進化を遂げているのだ。
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画像関係では、絵本や漫画といった、これまで漫画家やイラストレ
ーターといったプロの人たちが創作していたコンテンツを生成AI
が創作するようになるはずだ。
文章の生成を活用すれば、小説を書くこともできる。どんなジャン
ルで、どんな作風の小説にしたいのか、指示を的確に行えば、小説
家が書いている作品に近いコンテンツを生むことができる。
この技術を応用すれば、すでにこの世を去った著名人や芸能人、実
業家に、ネット上で新しい作品やアイデアのきっかけを作ってもら
うこともできる。
テキストだけでなく、画像や音声の生成もできるから、リアルなア
バターを生成し、まるで本人が話していようなサービスに成長させ
ることもできるはずだ。
作曲活動でも、生成AIを使えば本格的な楽曲が簡単にできる。ユ
ーザーは、テキストで望みの楽曲のテイストを打ち込めば、それに
即したテイストの楽曲が生成されるようになるはずだ。
アーティストは、独特、独自のテイストを持っている。ゼロからそ
うした曲を生み出すことは本人にしかできない。だが、すでに発表
されている楽曲を元に創作することは生成AIの得意分野なのだ。
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