『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年10月23日号
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『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年10月23日号
●赤羽雄二の視点:攻めの読書をしよう(その10)●今週の相談
・部下が上から目線であれこれ文句を言ってきます。一部は当たっていますが、全体的にはあまり現実的ではなく、気分も悪いので何とかやめさせたいです。
・夫も私も事務職で、小学生の子どもが2人います。私が本を読んだり、スキルアップのためのセミナーに行ったりすると夫が不機嫌になります。どうにかできないでしょうか。
・自信がなく、自己肯定感が低いので、上司に積極的に話しかけることができません。仕事の評価は多分中か中の上程度だと思いますが、会社が苦痛です。
毎週月曜日発行
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【はじめに】
本メルマガでは、皆さんからの仕事やプライベート上の多くの悩み・質問にていねいにお答えします。メルマガを購読している方なら、どなたでも質問&相談が可能です。(ご質問: akaba@b-t-partners.com )
【『ゼロ秒思考』とは】
『ゼロ秒思考』は、マッキンゼーで14年間、その後も多くの企業、個人を支援してきた私が生み出した独自のアプローチです。
「メモ書き」によって思考と感情の「言語化」に慣れ、強化することで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心が強くます。くよくよしなくなります。何をすべきかがわかるので、行動も早くなります。
20数年にわたって改良し、内外で実践していただいた結果、10万人以上の方に効果を実感していただいています。
誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、効果は絶大です。実践された方々からのコメントの一部を紹介します。
「明らかに日々の思考量や行動量が増えた」
「打てば響くような会話ができるようになった」
「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」
「自分に自信がついた」
「気持ちを素直に伝えらえるようになった」
本メルマガは、この『ゼロ秒思考』をベースに、皆さんの悩みに答えていきたいと思います。
赤羽雄二の視点:攻めの読書をしよう(その10)
読書活用術⑮:読んだ直後にメモを書く。もやもやを全部はき出す
本を読みながらメモを取ると時間を取りすぎるので、忙しい人にはあまりお勧めできませんが、読んだ直後にメモを数ページ書くことは非常によいと思います。
メモと言っても、A4用紙に思いつく限りどんどんはき出していく感じです。できれば『ゼロ秒思考』(
http://goo.gl/xUznv6)でご紹介したA4メモ書きのやり方で、思いつくテーマごとに別のA4用紙に書くのがよいと思います。
A4用紙を横置きにし、左上にタイトル、右上に日付を書き、4~6行で各20~30字、それを1ページ1分で書く、というやり方ですね。
本によっては2~3ページ、あるいは7~8ページになる場合もあるでしょう。これであれば読書のスピードを全く落とさず、読了後に2~3分あるいは7~8分かけるだけで頭が大いに整理されます。
読んだ直後にメモを書く際のポイントをいくつか述べます。
1.頭に浮かぶまま、言葉を選ばず吟味せず、そのまま書きます。『ゼロ秒思考』A4メモ書きでいつも言っていることですが、不思議なことに、言葉を選ばず吟味せず、各行の順序とか、まったく気にせずに書いても、ほとんどの場合、適切な内容、適切な順序になります。
こんなことを書いてもいいのだろうか、などと考える必要はありません。「いいこと、かっこいいことを書こう」など人目を気にして余計なことを考え始めると、途端に書けなくなってしまいます。せっかくの言語化能力が発揮できなくなってしまうようです。
意識し過ぎるとうまくいかないことは多いですよね。プレゼンなどもそうです。私は小学校2年生から中学校2年生までピアノを習っていました。ショパンの「幻想即興曲」や「軍隊ポロネーズ」などを弾いていたのですが、かっこよく弾こうとした瞬間に指がもつれ始めることは何度も経験しました。無心で弾くほうがはるかにうまく弾けます。指が勝手に動きます。これはテニスやゴルフでも同じように思います。
2.メモを書く際、本の該当ページを探すと時間がかかるので、あえて何も見ずに書きます。そのほうが頭の整理と言語化の練習になります。今読んで強く印象に残った内容を、自分の言葉で表現しなくてはいけないためですね。
読んでいる間も内容の理解に集中することで、大事なことを見落とさないようになります。
3.1ページ1分で書ききれない場合でも、せいぜい1分半くらいでさっと書き留めてしまいます。そのくらい急いでいるとだんだんとそのスピードに慣れてきます。時間制限をすれば速く書けるようになるし、しなければ2~3分かかっても大差ない内容になってしまいます。
「人間、追い込まれたときのほうが能力を発揮する」という典型例だと考えています。
4.メモのタイトルは思いつく順、頭に浮かぶ順に書いていきます。順番を意識して書こうとすると、途端に書けなくなってしまいます。「正しい順番に」と考えると頭が働かなくなり、「何でもいいから浮かぶ順に」というと伸び伸び動くようです。
説明されるときは全体の構造や体系が重要で、そうしないと頭にも入りにくいですが、思いつくときは頭に浮かんだ順を無理に変えようとしないことが大切だと思われます。
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