こんばんは!
年金アドバイザーのhirokiです。
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1.年金記録漏れの解決はまだまだ遠い。
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平成18年の時に誰のものかわからない年金記録が5000万件(厚生年金が4000万件、国民年金が1000万件)ある事が判明してから、当時は大々的なニュースになりました。
自分の年金記録は大丈夫なのか、国の管理は一体どうなってんだという事で国民の怒りや不安が爆発してしまい、さらに年金への不信感が大きくなってしまった事件でもありました。
記録漏れの経緯は過去に何度か記事にしたので、詳しい事はここでは割愛しますが、昭和61年4月になった時に20歳以上60歳までの人はどんな立場の人であれ国民年金の被保険者になりました(学生は平成3年4月から強制)。
それまでの昭和61年3月までの制度は厚生年金は厚生年金被保険者、国民年金は国民年金被保険者、共済は共済組合員というふうに別れていたものでありそれぞれが独立していました。
独立していたという事は、それぞれが独自の年金番号を持っていたという事であり、同じ被保険者であれば同じ番号で良いのですが、実際は転職などで制度を渡り歩いたりしたらその度に新しい番号が附されていました。
もうそういう煩雑になる弊害もあるし、昭和61年4月1日からは全て国民年金の被保険者になり、将来は共通の年金として基礎年金を受給すると統一されました。
その後、平成9年になると一生変わらない基礎年金番号というものが、1人に1つ与えられる事によりその番号を一生使う事になりました。
一つの番号に統一したので、今までバラバラだった各制度毎の番号を基礎年金番号に統一していこうと作業をしていたのですが、その時にあれ?この番号は誰のもの?というのが約5000万件も残っていた事が、平成18年になると公の知るところとなります。
平成16年の時に政治家の国民年金未納問題が大きな話題になっていく流れで、年金へ対する不信感が国民に広がるなかで、そういう宙に浮いた記録の判明するところとなっていきました。
政治家の記録が漏洩したりしたのは当時の社会保険庁の職員が漏洩していた事で、社会保険庁の個人情報管理の問題も浮き彫りとなりました。
さて、記録漏れは主に氏名や性別、生年月日などによって本人が特定できずに該当者不明のまま統合されずに残っていた事が判明しました。
統合されていった記録のうち、転職などで2つ以上の手帳を持っていたり、結婚前の旧姓のままの記録、氏名の読み方が違う、生年月日が違う記録で9割を占めていました。
記録を移す時にうっかり移し損ねたとか間違った情報で入力したとかミスも積み重なった事で、とんでもない大量の宙に浮いた記録が存在してしまったという事ですね。
よって、記録漏れの判明以降は記録を統合作業や探す作業が今も引き続き行われています。
5000万件のうち平成26年4月までに3000万件は見つかっていますが、それ以降は少しづつという感じですね。
特定するのが難しいのが残っているのでしょう。
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