第286号(2023年10月27日号)
『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』
はじめに:
いつもメルマガをお読みいただきありがとうございます。
さて、今週号の内容ですが、まず【1】の
『無敵の交渉・コミュニケーション術』のコーナーでは、
今週から【揉め事の解決法】についてお話しします。
もめ事の解決に当たってよく用いられる主な方策として
【Mediation (調停)】と【Arbitration (仲裁)】の2つがあります。
もちろんいざとなったら【Lawsuit (訴訟)】に進み、裁判所での法的な裁定に委ねることになります。
ところでこのMediation (調停)とArbitration (仲裁)の違いとはどのようなもので、
どのような場合にどちらを用いるべきなのでしょうか?
これから数回にわたって、調停と仲裁の定義と役割、そして上手な使い方についてお話いたします。
その注目の内容は、本編をお楽しみに♪
次に【2―国際情勢の裏側】ですが、今週もいろいろなことが起きた一週間でした。
国際世論を完全に二分している対象は、やはり【イスラエルとハマスによって繰り返される惨劇】についてでしょう。
イスラエル軍はいつでもガザへの地上侵攻を行うことが出来るstand by状態にありますし、
すでに限定的な侵入も行ったようですが、本格的な侵攻の実施は、イスラエルとパレスチナだけに限らず、
中東地域、アラブ社会、そして世界全体に大きな影響を与えることになるため、
アメリカや欧州各国からのプレッシャーもあり、ネタニエフ首相は何とか思いとどまっているところです。
今回のハマスによる大規模攻撃を許してしまった責任は追及されるため、
自身の権力基盤の保全のためには地上侵攻して目に見える成果を上げなくてはならないという非常に苦しい立場にあります。
パレスチナ自治政府については、一応、国際社会的にはハマスと分離する見方が多数ですが、
自治政府内でもハマスと心情的に近しいものも多く、いつまでこの“意図的な分離”を実行できるかは不透明です。
国際社会の対応も二分されていますが、日々、刻一刻とガザの市民の犠牲を目にすることで、
次第にパレスチナ・ハマスへのシンパシーとイスラエルへの非難が強まっているように見えます。
国際社会の目がどうしてもイスラエル・ハマスに向く中、ウクライナでは非常に激しい攻防が進み、情報が錯綜しています。
そしてコソボやアルメニア・アゼルバイジャンでは、
いつ何時、武力紛争が再開されるかわからない状況が明らかになってきています。
【2-国際情勢の裏側】では、今週号もどうしてもイスラエルとハマス問題のお話がメインになりそうですが、
可能な限り、バランスの取れたお話をしたいとおもいます。
今回のメルマガも長くなりましたが、どうぞ最後までお付き合いくださいね。
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