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危機はある程度去った可能性が高い

角野實のファンダメンタルズのススメ
  • 2023/10/27
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危機はある程度去った可能性が高い おはようございます きのうはいきなりリスク回避の可能性があるなどと記しました。その根拠はナスダックが高すぎることから、パニック的に金利高から売られる可能性があったことです。一方で、ナスダックの割高は一昨日からきのうを比較すると解消しつつあり、今朝もまだ高い水準とはいえ、安心するレベルまで来ているのではないのかな、と判断をしています。 現在のマーケットは砂上の楼閣にあると言っても過言ではありません。つまり金利高によっていつ売られても仕方のない状況なのですが、好調な経済指標によって支えられている感があります。どこから矢が降ってくるかわからない状況でもあり、まだ予断は許さない状況ですが、リスク回避の鮮明な動きは避けられそうな感じだと思います。 ■割安なダウと原油 中東情勢を反映して原油が急騰すると言っている方が非常に多いのですが、その材料は間違いです。まず、イスラエルに関していえばエネルギー大国ではありません。この言い方には語弊があるのですが、一方で地中海沿岸での天然ガス採掘に関してはイスラエルは力を入れて、ガスに関しては今後、大国になる可能性はありますが、原油に関しては大国ではない、ということです。 このイスラエルの状況が飛び火をしてイランが暴発する、ということもよく語られますが、これも大いに疑問があり、イランの経済状態からすれば国際社会に波紋を起こすような紛争は回避したいはずです。イエメンなどの反イスラエル勢力にしても同じでこれ以上の波紋を呼ぶ可能性は非常に低い、と状況などをある程度知っている方からみれば何を途方もないことばかり言っているのか、と思うのが私は通常のことです。 つまり中東情勢で多くの混乱が起こるのは、イスラエルの状況だ、ということです。イスラエルの産業で有名なものはあまりありません。理由は、イスラエルというのは投資立国で世界の多くのスタートアップを誘致していることにあります。結果、半導体製造、部品会社などが多くあり、その輸出が停滞すると昨年のような「サプライチェーンの混乱」が起こる可能性があることが懸念されているのです。それで一番、被害をかぶるのがアメリカで、イスラエルに過剰い肩入れをしている、という構図をきちんと読み解かないといけない、と私は考えています。 すなわち、現在、原油が高騰しているのは中東情勢など何も関係がなく、単に原油価格が去年と比較して8.57%も割安だ、ということなのです。ハマス攻撃から原油価格が高騰しているのは、単に割安なので、中東情勢とは関係がありません。 そしてダウも去年から1.11%の割安という状態であり、アメリカのGDPが4.9%の上昇が確定した現在、1.11の割安が妥当なのか、ではないのかを考えていくと安すぎるということです。 もちろん、それを無視して売られる可能性も否定はしませんが、情勢が安定をすればすぐさま買われる状態であることも否定はしません。それだけの話です。

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