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公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」
―それってアドラー的にどうなのよ―
Vol.058/第58号
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:: 目次 ::
1.それってアドラー的にどうなのよ 「好きなこと」と「得意なこと」
2.ちょっと御相談がありまして 「親と同じことをしている自分」
3.勇気とかライフスタイルとか ―アドラー心理学のお言葉たち―
「すこしは生活の苦労があって、まったく平坦な道を歩まないほうがいい」
4.ナガトウカオルの出張ごはん 新大阪駅「たこ焼き道楽わなか」
5.こんなことやってます 出演情報・著書のお知らせ
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2.ちょっと御相談がありまして「親と同じことをしている自分」
40代女性。夫と二人の子供(小5女子、小2男子)がいます。
私自身は2歳上の兄と二人きょうだいです。
最近、自分の言動が、子どもの頃腹を立てていた親の言動にそっくりになっていることに気づき、ぞっとしています。
例えば、娘に対しては、大学までストレートに行ける学校に中学受験をして入った方が苦労が少なくていいと思い、2年前から受験用の塾に通わせています。
息子は、のびのび育ってほしいと思い、スポーツ系の習い事をさせています。
先日の夜、娘が塾の宿題をせずにYouTubeをだらだらと見ていたので叱ったところ、
「なんで私ばっかり勉強しなきゃいけないの? 弟は好きなことやってるだけでほめられるのに、私は好きだった体操教室も辞めさせられて、行きたくない塾に行って、ホントに嫌! 無理!」
とキレられてしまいました。
そして、その言葉は、私が30年近く前に母に言った言葉とほぼ同じだったのです。
愕然としました。
(「うわぁ……ある……」と思われた方もいらっしゃるのでは? このご相談がどう展開していくかは本文でチェック!)
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