『ヴィジョン』を読んで、
私が前回のメルマガに書いたことが「勘違い」だったことを知りました。
つまり、イェイツさんの奥様が自動書記を始めたということで、
その「見えない指導者」は、奥様にやってきたものだ、
というような勘違いをしていたのです。
しかし、ヴィジョンの「序文」を読みまして、
「見えない指導者は、あくまでもイェイツさんのところにやって来た」
のだと知りました。
序文には、「経緯」がくまなく書かれていまして、
それはどの部分も非常に興味深いもので、少しご紹介します。
著作『ヴィジョン』序文1より
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1917年10月24日、結婚後4日目の午後、
驚いたことに新妻が自動的に筆記をはじめた。
つながりのない文、判読もむずかしいような自体であらわされた内容が、
なんとも刺激的であり、ときにはきわめて深遠なものだったので、
妻に、これからは毎日 1、2時間を、
その正体不明の作家のために当てるようにと説得し、
私はそうした時間が 5、6時間もたれた後、
残された一生をそのバラバラの文を解きあかしたり、
つなぎあわせたりして送りたいと言った。
すると返答があった。
「それはならぬ。我等がここに来たのは、
おまえに詩歌の隠喩(メタファー)を教えるためである。」
正体不明のこの先生は手はじめに、私が出版したばかりのエッセイ
『月の沈黙を友にして』のなかから、テーマをえらんだ…
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ここまでです。
注目すべきは、見えない先生が「我等」と言っているところです。
見えない先生は複数来ているのです。
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