マスコミの日大に対する出まかせ報道が続いている。
ラグビー部については、父兄からの通報を鵜呑みにして、ガスバーナーに火をつけて部員を追いかけまわすといういじめがテレビで堂々と報じられた。FNN系だった。フジテレビは今年9月の改変の際に「楽しくなければフジテレビじゃない」と改編発表をやったそうだが、ニュースについても嘘でもいいから楽しく脚色というスタンスなのだろう。
実際は、エイトフォーという制汗スプレーに火をつけて追いかけたものが、なんとガスバーナーになっている。
もちろん制汗スプレーに火をつけるいじめだって許されるものでない。
実際に被害者の学生は心の傷で学校に来れなくなっているそうだ。
ただ、だからといって「楽しくなければフジテレビじゃない」といって、ニュースで話に尾ひれをつけることが許されるわけがない。
ガスバーナーで人を追いかけまわしたら、殺人未遂で即座に逮捕されるくらいの事件だ。それとも取材費をケチるために、裏付けも取らずに、親の投書だけでニュースにする局なのだろうか?
その後も、なぜか評議員会の資料が流出して、16人の学生が大麻を吸引しているように報じられたこともあったが、去年の調査時のもので卒業生も入っているし、実際に吸引を認めた学生の数よりはるかに多いものだった。
実際、警察に呼ばれた数を吸引している学生の数と勘違いされ、10人の学生が吸引しているとされたが、これは逮捕された学生の発言の裏を取るために呼ばれた数も含まれていて、疑わしいとされている学生は4人(うち二人が逮捕されている)だった。
どうして、マスコミは、この手の数字を入手した際に、その裏付け取材をせずに無責任にその数を報じ続けるのだろうか?
そして、挙句の果てに、この手の情報漏洩が続く中、理事会で、中で話し合われたことは内密にということで申し合わせていたのに、「林理事長が澤田副学長の解任を提案」というニュースがあちこちで流れた。
さすがにこれは事実誤認なので、これ以上の嘘は許せないと思い、私の一存で、たまたま取材の依頼があった日本テレビに事実を伝えることになった。
実際は、林先生は解任を提案などしていない。
テレビやyahooニュースを見た人は知っていることだろうが、私は真実を伝えた。
実際は、「林理事長との私的な会話を録音して、マスコミに売った澤田副学長に対してどのような対応をしたらよいか、理事の皆様に聞いてみたい」と私が提起した。
理事の中から解任の声もなくはなかったが、理事の間でもう少し話し合って決めたいということで、その理事会では何も決まらなかった。
つまり「林真理子理事長が」という主語も、「解任を提案」という述語も間違っているというとんでもない誤報を平気でマスコミは流したのだ。
しかも、「アメリカンフットボール部の薬物事件を巡る澤田康広副学長の対応を問題視した」ということになっている。それについてはこの問題を第三者が客観的に調査する第三者委員会の報告書が出てから責任を考えることになっていて、今回の解任提案(実際には、どう対応するかを聞いただけだが)の理由は「無断で録音し、それをマスコミに暴露した責任の追及」である。
主語も述語も理由も全部誤報というのは、それを垂れ込んだ人が意図的にやったとしか思えない。
あまりにひどい誤報が平気で流されるので、私が答えざるを得なくなった(おかげで多くの人に私が日大の常務理事をやっていることがバレて、「こんなやつが常務理事」扱いをされることになったが)というのが実情だ。
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