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ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)2023年10月28日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  はじめに --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  沖縄の米軍が保有する有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)廃棄物を日本政府が引き取り、福岡の北九州市の専用施設などで処理していたことが分かった。西日本新聞が報道。防衛省への取材で判明。  そのうち、沖縄県では、少なくとも2018年度以降に計200万円分の処理費を肩代わりしていた(1)。  PCBは、全国の米軍施設に保管されている可能性があり、識者は西日本新聞の取材に対し、 「請け負う法的根拠はなく、本来なら米国に持ち帰るべきものだ」(2) と話す。  沖縄県の場合、米軍普天間飛行場(宜野湾市)などからPCBが使われた変圧器やコンデンサー、蛍光灯安定器計4000個が収集され、北九州PCB処理事業所(北九州若松区)で無害化された。  また、米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)からは、2018年度に変圧器計10個が、別の施設で処分されている(3)。  在沖縄米軍が保有するPCB廃棄物を日本政府が処理していた問題は、今年の夏に沖縄の地元紙が報道。このPCBの危険性については、食品公害の「カネミ油症」により認知され、2026年3月末までに処理施設が閉鎖されるなど、全廃への工程が最終段階に。  一方、全国の米軍基地にあるPCBの総量はしかし膨らみ続けている(4)。  日米地位協定によると、基地の返還後に残された廃棄物については、アメリカ側の現状回復義務は免除され、日本側が処理する。しかし、今回の場合、現在でも運用中の基地であるため、本来は肩代わりする明確な根拠はない。  防衛省は西日本新聞の取材に対し、 「在日米軍の円滑かつ効果的な運用を確保する観点から、提供施設(基地)整備の一環として日本側で処理している(5)。 と回答した。  防衛省関係者によると、板付飛行場(福岡市博多区)など、ほかの米軍施設にも残されているという。 (1) 西日本新聞「米軍PCB政府が処理」2023年10月27日付朝刊、1項 (2) 西日本新聞「米軍PCB政府が処理」2023年10月27日 (3) 西日本新聞「米軍PCB政府が処理」2023年10月27日 (4) 野村創「実態と今後の取り扱い 説明を」西日本新聞、2023年10月27日付朝刊、1項 (5) 西日本新聞「米軍PCB政府が処理」2023年10月27日 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 世界各地で相次ぐ山火事 地球温暖化で 山火事のメカニズム ”フェイクニュース” キヤノン系シンクタンクも加担  --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 世界各地で山火事による森林火災が増加している。  アメリカの「世界資源研究所」(WRI、本部ワシントン)によれば、年間800万ヘクタール以上の森林が山火事で失われ、その面積は東京都の約40倍に匹敵する。  さらに、この数字は20年前と比べて2倍以上に増加しており、原因は地球温暖化の影響が大きいとされている。  WRIは環境問題に取り組み、各国政府や企業と協力して研究を行う。米メリーランド大学の研究チームのデータによれば、山火事によって失われる森林の平均面積は、2022年までの3年間で831万ヘクタールに達した。

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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