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クアルコムはオンデバイスAI対応のSnapdragonに活路を見いだす 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.537

石川温の「スマホ業界新聞」
-------------------------------------------------------------------------------------- 石川 温の「スマホ業界新聞」 2023/10/28(vol.537) -------------------------------------------------------------------------------------- 《目次》 1.クアルコムが生成AI対応の「Snapdragon 8 Gen 3」を発表 ----生成AIに対応できていないアップルに一矢報いるか 2. Snapdragon Summitで存在感を増す中国、韓国、台湾勢 ----世界に活路を見いだす日本メーカーの挽回に期待 3.Opensignalが日本のネットワーク体験分析調査結果を発表 ----プラチナバンドを獲得した楽天モバイルは今後どうなる? 4.今週のリリース&ニュース 5.編集後記 -------------------------------------------------------------------------------------- 1.クアルコムが生成AI対応の「Snapdragon 8 Gen 3」を発表 ----生成AIに対応できていないアップルに一矢報いるか ------------------------------------------------------------------------------------------ クアルコムは10月24日、アメリカ・ハワイ州マウイ島で年次イベント「Snapdragon Summit」を開催した。今年の注目はなんといってもAIで、スマホがさらにAIで賢くなる未来を実感した。 特に驚いたのがSnapdragon 8 Gen 3で、オンデバイスAIとして、機内モード状態でネットにつないでいなくても、MetaのLlama 2によって「東京からマウイ島への行き方」などの質問に答えてくれていた。 当然のことながら、最新情報などには疎いのだが、そのあたりはクラウドと連携する「ハイブリッド」によって利便性を上げていくことになりそうだ。 とりあえず、オンデバイスAIであれば、レスポンス良く会話ができるだろうし、何よりデバイスから出て行くデータが限られることになるので、プライバシーを守ることにもつながる。アップルはこれまでユーザーのデータをできるだけデバイス上で処理し、プライバシーを守るというスタンスを貫いてきたが、オンデバイスAIであれば、そうした取り組みを維持することができるだけに、来年あたりのiPhoneでもオンデバイスAIによるボイスアシスタントが登場してきてもおかしくないだろう。 カメラに関しても、AI処理によって、動画でも余計な人物を消せたり、夜間の撮影が強化されたり、実際には撮影できてない場所をAIが描いてくれたりといった機能が盛り込まれている。今後、各メーカーがどのような工夫を凝らしていくのかが興味深いところだ。

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  • 日々、発信されるスマートフォン関連のニュース。アップル・iPhoneにまつわる噂話から、続々と登場するAndroidスマートフォンの新製品情報。ネットワーク障害やキャリアの新サービスなど、話題に事欠かないのがスマートフォン業界です。膨大なニュース記事があるなか、果たして、どの情報が重要で、今後を占う意味で重要になってくるのか。ケータイジャーナリスト・石川 温が独自の取材網を生かしたレポート記事を執筆。さらに業界のキーマンにもインタビュー取材を行い、スマートフォン業界の「今」を伝えます。スマートフォン業界人の「必読紙」を目指します。
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