中韓の経済関係ひび割れ
新産業創出未来を決める
出生率「崩壊」で窮地に
追い詰められる韓国左派
韓国は、今年で建国75年を迎えた。日本で喩えれば、75年は明治維新(1868年)から数えて、戦時中の1943年に当たる。当時の日本は、戦時下ゆえに国民は明日の命も分らない「限界状況」に置かれた。現在の韓国は、こういう状況からみれば平時下にあって恵まれている。ただ、政治状況は混乱を極めている。左右両派の対立が激しいのだ。国会は、まともに議案審議もせず野党「共に民主党」の最大議席を背景に、恣意的に法案を成立させる混乱ぶりだ。
戦時下での日本の国会は、大政翼賛会(1940~45年)が支配。軍部の意向で全てが決められた。現在の韓国国会は、労組を主体とする左派が支配している。大政翼賛会と韓国左派は、性格はまったくことなるが、「多数の横暴」で審議を進めることに変わりない。韓国には、まだ本来の意味での民主主義が育たないのだ。
こういう韓国国会に、一つの変化が起こっている。与野党がこのほど、国会で双方に対するやじや怒号などを控えることで合意した。国会本会議場や常任委員会などで相手を非難するため設置されるプラカードについても同様で、今後はこれを手に持ったり、貼り付けたりしないことになった。これが守られれば、議場は静かになろう。
韓国国会は、2012年に「国会先進化法」を成立させた。与野党間の暴力沙汰をなくそうというもの。この結果、暴力事件はなくなったが、その一方で相手に対するやじやプラカードを使った非難は増え続けてきた。今回の与野党の合意で、やじやプラカードによる非難行為を自重する。建国75年では、民主主義がまだ成熟しないのだろう。
中韓の経済関係ひび割れ
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