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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第644号(2023/10/29) 市場は方向感を失って上下動/極めて材料が多いが、株価は軟調に推移すると見込む
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
12/2(土)札幌(3/20)
12/9(土)横浜(5/20)
12/23(土)名古屋(4/25)
1/7(日)浜松町(3/30)
1/27(土)高岡(1/25)
2/3(土)大阪(1/18)
2/10(土)浅草(10/20)
2/17(土)福岡(1/20)
2/24(土)ウェブ(2/150)
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
☆過ぎし花~先週(10/23~10/27)の世界経済・市場を振り返って
<裏付けとなる材料なしに、世界市場は不安定な上下動、震源地は米長期債市場、米企業決算の勢いも失われている感が強い>
(まとめ)
先週は、世界市場が、不安定な上下動を示しました。そうした波乱の「震源地」は米長期金利の振れだと考えますが、債券価格の動きに、しっかりとした材料があったわけではありません。現在の市場心理が、株価下落方向で不安定化しているのだと考えます。
実態面では、一頃は事前予想より好調だった米企業の収益に、陰りが出ているように懸念します。
(詳細)
先週は、世界市場(株式、債券、為替など)が、不安定に上下動しました。たとえば日経平均だけを見ても、10/24(火)は、その日のザラ場安値が30551.67円(前日比447.88円安)、ザラ場高値が31210.26円(前日比210.71円高)と、日中の振れ幅が大きくなりました。ただ、方向性としては、日米など主要国の株価は、下向き気味でした。
こうした市況の不安定さを主導したのは、米長期金利であったと判断します。米10年国債利回りは、10/23(月)に、一時5.02%と近年の最高値をつけたかと思えば、週内に一時4.80%に下振れするといった、落ち着かない動きとなりました。しかも、金利の上下動に、経済指標などのしっかりとした裏付けがあったかと言えばそうした感に乏しく、一部大手の投資家が売った、買ったといったような、観測報道などに振り回されることが多かったです。
こうした世界市場の不安定な動向は、投資家が市況の先行きについて不透明感を強めていることから、右往左往した売買が膨らみ、それが市場を支配しているためと考えられます。
そのように市況が上下動しながらも、主要国の株価(特に米国株価)が下方向に向かいつつあることについては、背景要因として、足元盛んとなっている米企業の7~9月期の決算発表について、勢いが失われつつあることが大きいものと推察しています。この点は、後の「盛りの花」で解説します。
そうした短期上下動がありながらも、先週を通じて世界市場がどう動いたかを、騰落率ランキングで確認しましょう。
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