第621号
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岩上安身のIWJ特報!
ロシア弱体化と孤立化は米国の大誤算!「米国の覇権は確実に破綻する!
外部要因ではなく『自壊』によって崩壊する!」
岩上安身による安全保障と国際関係論の専門家
桃山学院大学法学部・松村昌廣教授インタビュー
(その2)
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(その1)のつづき
2023年8月20日に、安全保障と国際関係論の専門家である桃山学院大学法学部
教授の松村昌廣氏に岩上安身が「米国覇権は凋落から崩壊へか? ウクライナ紛
争は、米国の軍事覇権、経済覇権、政治文化覇権衰退の加速!」と題して行った
Zoomによるインタビューの続きである。
・桃山学院大学法学部・松村昌廣教授
https://bit.ly/3s7gQUS
インタビューでは、米国主導の対露制裁に参加しない国が多数あり、ロシアは
世界的に全く孤立せず、困窮どころか、ドイツより購買力平価換算GDPが上回る
事実などが語られた。米国が目論んだ「ロシア弱体化・孤立化」は成功していな
いのである。
こうして話題は、松村教授の主張「米国の凋落の始まり」という、大きな時代
の動きに移っていった。
松村教授は、そもそも米国自身が、国家情報会議(NIC)の2012年のレポート
で「2030年にはアメリカは覇権国ではなくなっている」と「衰退」を予測した事
実を指摘。
しかし、米国にかわって中国が単独覇権を握るのでなく、多極化の可能性が高
いという。米中は「(時差はあれ)潰れる時は両方潰れる」。しかも「自壊」す
るというのである。トランプ大統領支持派の議会襲撃事件で明らかな、米政権の
核心に問題が及んでいる深刻な状況を指摘した。
岩上が、アメリカが帝国であることと民主制の齟齬に言及すると、松村教授は
「帝国と民主制は相性がいい」「帝国市民にベネフィットになるなら問題になら
ない」と指摘。ただし、表面的「リベラル・デモクラシー」が、実態は「リベラ
ル金融寡頭制」になっているところが問題だと分析した。
(記事目次)
◆ウクライナ紛争は衰退する米国の軍事力を補う複合手法の典型。しかし、米国
が目論んだ「ロシア弱体化・孤立化」はいまだに成功せず!
◆「リベラル金融寡頭制」になった米国の覇権。その崩壊は外部要因より内部の
「自壊」という形になり、崩壊後には多極化が出現する!
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◆ウクライナ紛争は衰退する米国の軍事力を補う複合手法の典型。しかし、米国
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