第623号
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岩上安身のIWJ特報!
ロシア弱体化と孤立化は米国の大誤算!「米国の覇権は確実に破綻する!
外部要因ではなく『自壊』によって崩壊する!」
岩上安身による安全保障と国際関係論の専門家
桃山学院大学法学部・松村昌廣教授インタビュー
(その4)
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(その3)のつづき
2023年8月20日に、安全保障と国際関係論の専門家である桃山学院大学法学部
教授の松村昌廣氏に、岩上安身が「米国覇権は凋落から崩壊へか? ウクライナ
紛争は、米国の軍事覇権、経済覇権、政治文化覇権衰退の加速!」と題して行っ
たZoomによるインタビューの続きである。
・桃山学院大学法学部・松村昌廣教授
https://bit.ly/3s7gQUS
松村教授は、米国の乱暴さや幼稚さが云々されるが、そもそも「グローバリズ
ム」とはそういうものだと指摘。人間が地域ごとに持つ自発的秩序による棲み分
けを認めない、「一種の変形した宗教」だと分析した。
また米国は、「国家」より「社会」が極端に強く、民間の偏見や利害関係が統
治機構を乗っ取るという悪弊を指摘した。
松村教授は、ウクライナ紛争前史のドンバス戦争やマイダン・クーデター、さ
らにプーチン大統領が主張する国際法の原則「保護する権利」等に関し、客観的
紹介を英文論文(※)で発表している。
※“The Russia-Ukraine warfare as the final stage of U.S.-Russia proxy w
ar in Donbas” (ドンバスにおける米露代理戦争の最終段階としてのロシアウ
クライナ戦争)(2014-2022)(Iftimes)
https://bit.ly/3QnlZ3k
これを読んだ岩上が高く評価し、それらを報じないマスメディアの偏向を指摘
すると、松村教授はマスメディアは元々、戦争のプロパガンダ機関であり、現在
は戦時ないし準戦時なのだから、マスコミの大本営発表にも驚かないと回答。岩
上は、戦時に臨むジャーナリストの気持ちを吐露した。
松村教授は締めくくりとして、そもそもウクライナとはどういう国かの基本認
識を提示した。それは「非常に北朝鮮と似た国」だという。
ユーラシア大陸に突き出たヨーロッパ「半島」の付け根にあるウクライナは、
東で言えば朝鮮半島と中国の境の「間島(かんとう)」地域にあたるという。そ
こから、人種や文化が混沌とし、苛烈な歴史を背景に、一筋縄ではいかない国と
理解して、冷静にウクライナ情勢を見る必要を指摘した。
(記事目次)
◆グローバリズムは、ある種の変形した宗教。寡頭制の米国では社会と国家が逆
転、民間の利害関係で統治機構が乗っ取られた形になっている!
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